『いま、幸せかい?』寅さんの言葉がやっぱり沁みる 「男はつらいよ」154の名言が一冊に

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 12月24日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』が獲得した。
 第2位は『ケーキの切れない非行少年たち』。第3位は『偽善者たちへ』となった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉』。芥川賞作家の滝口悠生さんが「男はつらいよ」シリーズのなかから154の名セリフとシーンを選びまとめた一冊だ。滝口さんは『愛と人生』(講談社)という「男はつらいよ」をモチーフとした作品を書くほどの寅さんファン。皆が待ち望んでいた22年ぶりの新作映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」も27日に公開され、どこか生きづらさがましている世の中に寅さんが帰ってきた。「困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ」と温かい声をかけてくれる寅さんの言葉は令和でも変わらず心に沁みる。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)

芝居の達人、人生の達人 今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

3位『偽善者たちへ』百田尚樹[著](新潮社)

彼らはどこまで本気なのだろうか。都合のいい正義を振りかざし自省しないマスコミ、犯罪者をやたら擁護したがる人権派、隣国の横暴には見て見ぬふりをする輩たち、無責任な発言ばかり繰り返す野党議員……。この国に蔓延する数多の「偽善」をぶった斬り! ベストセラー作家が日々のニュースに潜む「薄っぺらい正義」を笑い飛ばす、言論の銃弾109連射!(新潮社ウェブサイトより)

4位『韓国人ユーチューバー・WWUK 韓国人のボクが「反日洗脳」から解放された理由』WWUK[著](ワック)

5位『夫のトリセツ』黒川伊保子[著](講談社)

6位『芸人と影』ビートたけし[著](小学館)

7位『妻のトリセツ』黒川伊保子[編]著[著](講談社)

8位『社長って何だ!』丹羽宇一郎[著](講談社)

9位『いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉』滝口悠生[著](文藝春秋)

10位『公家源氏 王権を支えた名族』倉本一宏[著](中央公論新社)

■新書 ノベルスランキング

1位『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

2位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

3位『蒼洋の城塞(3) 英国艦隊参陣』横山信義[著](中央公論新社)

4位『覇権交代(6) 民主の女神』大石英司[著](中央公論新社)

5位『女王と海賊の披露宴 海賊と女王の航宙記』茅田砂胡[著](中央公論新社)

6位『十津川警部 舞鶴の海を愛した男』西村京太郎[著](徳間書店)

7位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』堀越耕平[原作]誉司アンリ[著](集英社)

8位『爆身』大沢在昌[著](徳間書店)

9位『三毛猫ホームズの裁きの日』赤川次郎[著](光文社)

10位『約束のネバーランド ママたちの追想曲』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 12月24日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2019年12月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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