立花隆が「3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと」 自らの「知の旅』」を振り返った一冊に注目集まる

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 1月28日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『ケーキの切れない非行少年たち』が獲得した。
 第2位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』。第3位は『知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと』となった。

 3位に初登場の『知の旅は終わらない』はジャーナリストの立花隆さんの自伝的一冊。北京で過ごした幼少期から、悩み多き青春時代、世界を旅した青年期、文藝春秋の記者時代や、「田中角栄研究」「日本共産党の研究」から「脳死」「サル学」「臨死体験」など幅広いテーマを手掛けた時代。さらに自身のがん罹患までも思索の対象とした壮年期までを振り返る。立花さんがどのようにつくられ、何をしてきたのか、その貪欲な知的欲求はどこから来るのか。読むことで読者の知的好奇心にも火がつく一冊となっている。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

2位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)

芝居の達人、人生の達人 今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと』立花隆[著](文藝春秋)

4位『偽善者たちへ』百田尚樹[著](新潮社)

5位『日本思想史』末木文美士[著](岩波書店)

6位『シリーズ 中国の歴史2 江南の発展 南宋まで』丸橋充拓[著](岩波書店)

7位『社長って何だ!』丹羽宇一郎[著](講談社)

8位『夫のトリセツ』黒川伊保子[著](講談社)

9位『新実存主義』マルクス・ガブリエル[著]廣瀬覚[訳](岩波書店)

10位『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』吉原珠央[著](幻冬舎)

■新書 ノベルスランキング

1位『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

2位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

3位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』堀越耕平[原作]誉司アンリ[著](集英社)

4位『覇権交代(7)ゲーム・チェンジャー』大石英司[著](中央公論新社)

5位『西日本鉄道殺人事件』西村京太郎[著](新潮社)

6位『十津川警部 舞鶴の海を愛した男』西村京太郎[著](徳間書店)

7位『約束のネバーランド ママたちの追想曲』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

8位『約束のネバーランド ノーマンからの手紙』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

9位『爆身』大沢在昌[著](徳間書店)

10位『女王と海賊の披露宴 海賊と女王の航宙記』茅田砂胡[著](中央公論新社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 1月28日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年2月1日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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