『ぼくは翻訳についてこう考えています -柴田元幸の意見100-』
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『ぼくは翻訳についてこう考えています 柴田元幸の意見100』
[レビュアー] 産経新聞社
近現代の英米文学を紹介し続ける名翻訳家が、エッセーや対談、大学の講義などで語ってきた言葉を厳選し一冊にまとめた。
翻訳は<サービス業>だと言い切る著者。小説を訳す行為を<壁の向こうの庭で何か面白いことが起きていて、一人が登って下の子どもたちに向かって壁の向こうで何が起きているかを報告する>ようなものだとイメージ豊かに説明し、翻訳も手掛ける人気作家の村上春樹さんの功績もたたえる。
受験英語の効用、学習用英和辞典を選ぶポイントなども。本好きはもちろん、英語に興味のあるすべての人に響きそうな言葉がたっぷり。(柴田元幸著/アルク・1600円+税)