新書大賞2020 大賞は『独ソ戦』 凄惨な「絶滅戦争」の本質に迫る

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 2月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『ケーキの切れない非行少年たち』が獲得した。
 第2位は『一切なりゆき 樹木希林のことば』。第3位は『異端のすすめ 強みを武器にする生き方』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』。中央公論新社が毎年発表している「新書大賞」の2020年版で大賞を受賞した作品。今週1位の『ケーキの切れない非行少年たち』も同賞で2位を獲得している。

『独ソ戦』は第二次大戦期のドイツとソ連との間で起こった血で血を洗う凄惨な闘争の本質を解説した一冊。人類史上最悪とも言われる「絶滅戦争」で何が起こっていたのか、なぜそうなってしまったのか。複雑で広範囲に広がっていた戦争のため、日本ではあまり知られていないか、もしくは誤った史観で語られてきた独ソ戦を真正面から取り扱った。中公新書の『応仁の乱』(呉座勇一[著])が起こした歴史新書ブームを上手く引き継いだかたちだ。

■新書 ノンフィクションランキング

1位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

2位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)

芝居の達人、人生の達人 今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、演技、男と女。それはユーモアと洞察に満ちた樹木流生き方のエッセンスです。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『異端のすすめ 強みを武器にする生き方』橋下徹[著](SBクリエイティブ)

橋下徹が贈る、決して後悔しない生き方のすすめ! 変化の激しい現代社会。 組織の構成員としての生き方よりも、ますます個人としての生き方が問われている中で、いかにして「自分にしかない強み」を武器にし、突き抜けた人になるかが、人生を大きく左右する。 挑戦を続け、自分自身が燃焼し尽した感を持てるような「納得できる人生」を生きるにはどうすべきか? 橋下徹が贈る、決して後悔しない生き方のすすめ。(SBクリエイティブウェブサイトより)

4位『営業はいらない』三戸政和[著](SBクリエイティブ)

5位『知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと』立花隆[著](文藝春秋)

6位『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』大木毅[著](岩波書店)

7位『夫のトリセツ』黒川伊保子[著](講談社)

8位『50代からの人生戦略 いまある武器をどう生かすか』佐藤優[著](青春出版社)

9位『超二流 天才に勝つ一芸の究め方』野村克也[著](ポプラ社)

10位『一億三千万人のための『論語』教室』高橋源一郎[著](河出書房新社)

■新書 ノベルスランキング

1位『鬼滅の刃 しあわせの花』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

2位『鬼滅の刃 片羽の蝶』吾峠呼世晴[原作]矢島綾[著](集英社)

3位『狐の婿取り 神様、進言するの巻』松幸かほ[著](笠倉出版社)

4位『呪術廻戦 夜明けのいばら道』芥見下々[原作]北國ばらっど[著](集英社)

5位『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』芥見下々[原作]北國ばらっど[著](集英社)

6位『技術要塞戦艦大和(3) 珊瑚海海戦!』林譲治[著](経済界)

7位『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』堀越耕平[原作]誉司アンリ[著](集英社)

8位『約束のネバーランド ノーマンからの手紙』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

9位『花嫁は三度ベルを鳴らす』赤川次郎[著](実業之日本社)

10位『約束のネバーランド ママたちの追想曲』白井カイウ[原作]七緒[小説]出水ぽすか[作画](集英社)

〈新書 ノンフィクション / 新書 ノベルス ランキング 2月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年2月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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