就活本格スタートで「業界地図」がベストセラーに 新型コロナ、プライバシー問題の影響はあるのか?

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 3月3日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ビジネス書第1位は『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』が獲得した。
 第2位は『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』。第3位は『人は話し方が9割』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした『会社四季報 業界地図 2020年版』。毎年8月に最新版が刊行される業界研究本が3月1日の就職活動本格スタートを前に再ランクイン。近年の売り手市場の元では3月直前になり業界地図が売れ始めることが多く、就活生にも余裕が感じられた。しかし今年は新型コロナウイルスの影響で合同企業説明会の中止が発表されるなど異例の就活開始となった。また大手就活サイトでもプライバシー問題の不祥事が発覚し、ナビサイトから距離を置く就活生も多くなっている。これまでの採用のあり方が見直されているなか、学生自身による企業研究は何より重要となってくるのかもしれない。

1位『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド[著](日経BP)

教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介 本書では世界の本当の姿を知るために、教育、貧困、環境、エネルギー、人口など幅広い分野を取り上げている。いずれも最新の統計データを紹介しながら、世界の正しい見方を紹介している。これらのテーマは一見、難しくて遠い話に思えるかもしれない。でも、大丈夫。著者のハンス・ロスリング氏の説明は面白くてわかりやすいと評判だ。その証拠に、彼のTEDトークの動画は、累計3500万回も再生されている。また、本書では数式はひとつも出てこない。「GDP」より難しい経済用語は出てこないし、「平均」より難しい統計用語も出てこない。誰にでも、直感的に内容を理解できるように書かれている。(日経BPウェブサイトより抜粋)

2位『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』安宅和人[著](ニューズピックス)

3位『人は話し方が9割』永松茂久[著](すばる舎)

「もう会話で悩まない!疲れない!オロオロしない!」――もっと話し方がうまければ、人生うまくいくのに……。「話すこと」にまつわる悩みを挙げるとキリがありません。本書でお伝えするのは、コミュニケーションの基本である会話がうまくいくようになる、ちょっとした、でも多くの人が気づいていないエッセンス。過去に会話で失敗したトラウマもあっさり消え去ってしまうほど、人と話すことがラクになり、人間関係も、人生も、全部がよりよい方向に動き出します!(すばる舎ウェブサイトより)

4位『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』ロルフ・ドベリ[著]安原実津[訳](サンマーク出版)

5位『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎[著]古賀史健[著](ダイヤモンド社)

6位『会社四季報 業界地図 2020年版』東洋経済新報社[編](東洋経済新報社)

7位『99%の人が気づいていないお金の正体』堀江貴文[著](宝島社)

8位『食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術』満尾正[著](アチーブメント出版)

9位『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』ロルフ・ドベリ[著]安原実津[訳](サンマーク出版)

10位『漫画 バビロン大富豪の教え』ジョージ・S・クレイソン[原著]坂野旭[漫画]大橋弘祐[企画・脚本](文響社)

〈単行本 ビジネス書ランキング 3月3日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年3月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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