【気になる!】文庫 『落語家のもの覚え』

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落語家のもの覚え

『落語家のもの覚え』

著者
立川 談四楼 [著]
出版社
筑摩書房
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784480436511
発売日
2020/03/11
価格
924円(税込)

書籍情報:openBD

【気になる!】文庫 『落語家のもの覚え』

[レビュアー] 産経新聞社

 多くのネタを覚え、それを忘れない落語家。立川談志師匠に入門し、落語家生活50年の著者も約200席のネタを持ち、〈ひと晩で一席30分のネタを覚えてしまう〉こともあるという。

 特別な方法、忘れない秘訣(ひけつ)、役者や講釈師との違いはあるのか。また、年とともに記憶持続力は確実に落ちるが、数々の名人たちはどう対処していたのか-。

 自身の前座、二つ目、真打各時代の爆笑エピソードも交えつつ、記憶と忘却の考察から仕事や人生に役立つヒントも。文庫化で新たに収録された弟子6人の紹介には師匠の厳しくも温かいまなざしが感じられる。(立川談四楼著、ちくま文庫・840円+税)

産経新聞
2020年3月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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