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- 土に贖う
- 価格:1,815円(税込)
4月21日(火)に第33回三島由紀夫賞と山本周五郎賞の候補作が発表された。
両賞は2019年4月から2020年3月までに発表された作品を対象にしており、以下の作品が候補作として選出された。
■第33回三島由紀夫賞候補作(出版社・掲載誌)
『土に贖う』河崎秋子(集英社)
『かか』宇佐見りん(河出書房新社)
『デッドライン』千葉雅也(新潮社)
「pray human」崔実(「群像」3月号)
「首里の馬」高山羽根子(「新潮」3月号)
■第33回山本周五郎賞候補作(出版社)
『夜が暗いとはかぎらない』寺地はるな(ポプラ社)
『ボダ子』赤松利市(新潮社)
『展望塔のラプンツェル』宇佐美まこと(光文社)
『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真(新潮社)
『暴虎の牙』柚月裕子(KADOKAWA)
また、5月15日に開催予定だった選考会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今秋に延期することも発表された。
三島賞の選考委員は、川上未映子さん、高橋源一郎さん、多和田葉子さん、中村文則さん、松家仁之さんの5名、山本賞の選考委員は、伊坂幸太郎さん、江國香織さん、荻原浩さん、今野敏さん、三浦しをんさんの5名が務める。
三島賞・山本賞は昭和63年に創設された文学賞。三島賞は小説、評論、詩歌、戯曲を対象とし、文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に、山本賞は主に小説を対象とし、すぐれて物語性を有する新しい文芸作品に与えられる。
昨年の三島賞は婿養子や私生児、精神疾患など、差別が生まれてしまう構図を巧みに描いた三国美千子さんの「いかれころ」(「新潮」2018年11月号)が受賞。山本賞は50歳になった男と女の恋愛を描いた朝倉かすみさんの「平場の月」(光文社)が受賞している。過去には舞城王太郎さん、田中慎弥さん、村田沙耶香さん、今村夏子さんらが三島賞を受賞、吉本ばななさん、吉田修一さん、森見登美彦さん、小野不由美さんらが山本賞を受賞している。
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