小川洋子さんの長編小説『密やかな結晶』が、英国最高峰のブッカー国際賞の候補に

文学賞・賞

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小川洋子さんの小説『密やかな結晶』の英訳版「The Memory Police」

 作家・小川洋子さんの小説『密やかな結晶』が、世界的に権威のある文学賞の一つである英国のブッカー賞の国際版である「ブッカー国際賞」の最終候補6作品に入った。

『密やかな結晶』は、香水や鳥、帽子など様々なものが消滅し、その度に記憶も失っていく不思議な島での暮らしを描いた長編小説。2018年に石原さとみ主演で舞台化されている。英訳版のタイトルは「The Memory Police」で、執筆から25年を経て刊行、NEW YORK TIMESが選ぶ「100 NOTABLE BOOKS OF THE YEAR」に選出されているほか、全米図書賞の最終候補作にも選ばれている。

 小川さんは、1962年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1988年に「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。1991年には「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞する。『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するほか、翻訳された作品も多く、海外での評価も高い。

 ブッカー賞の発表は5月19日の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の夏まで延期となった。

 ブッカー国際賞は2005年に創設。2018年に受賞したポーランドの女性作家オルガ・トカルチュクさんは、2019年にノーベル賞を受賞。アジア圏では、2016年に韓国のハン・ガンが「菜食主義者」で受賞している。

Book Bang編集部
2020年4月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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