百田尚樹が「バカ」を斬る 新型コロナウイルス騒動で「驚くほどのバカが次々に現れた」

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百田尚樹さん

 5月12日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『バカの国』が獲得した。
 第2位は『空気を読む脳』。第3位は『ケーキの切れない非行少年たち』となった。

 1位に初登場の『バカの国』は百田尚樹さんの最新新書。百田さんが日本に蔓延するバカをテーマ別にまとめ、叩き切った痛快な一冊。刊行は4月だが、全編を脱稿後に新型コロナウイルスの流行がはじまり、急遽まえがきの加筆が決まったという。3月中旬に書かれたまえがきで百田さんは、新型コロナウイルスによる騒動で《驚くほどのバカが次々に現れた》と綴る。1月に中国からの観光客をストップさせなかった政府の対応を諌めながら、同時に政府を攻撃することだけに夢中の人々やコロナに警鐘を鳴らさなかったメディアも「バカ」と喝破する。また「正常性バイアス」によりのんびり構えていた国民にもその責任の一端はあるとし、たとえ収束したとしても「よかったよかった」で終わらせるべきではなく、今後の教訓にしてほしいと願っている。

1位『バカの国』百田尚樹[著](新潮社)

バカが溢れている。何でもいちゃもんをつけて炎上させるクレーマー・バカ、SNSで自らの愚かさを世に知らしめる新手のバカ、常人には理解不能な真正のバカ。だが、笑ってばかりもいられない。血税を食い潰す役人、保身しか頭にない政治家、危機管理能力のない政府……バカは、いまやこの国の中枢まで侵食しつつあるのだ。ベストセラー作家がツッコミながらも警鐘を鳴らす、笑いと怒りの123篇!(新潮社ウェブサイトより)

2位『空気を読む脳』中野信子[著](講談社)

職場で、学校で、なぜ日本人は「空気」を読むのか?中野信子さんが脳科学をとおし、初めて日本人の心性と強みを読み解く。(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

4位『交渉力 結果が変わる伝え方・考え方』橋下徹[著](PHP研究所)

5位『異端のすすめ 強みを武器にする生き方』橋下徹[著](SBクリエイティブ)

6位『世界のニュースを日本人は何も知らない』谷本真由美[著](ワニブックス)

7位『新型コロナウイルスの真実』岩田健太郎[著](ベストセラーズ)

8位『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林[著](文藝春秋)

9位『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』橋下徹[著](PHP研究所)

10位『なんのために学ぶのか』池上彰[著](SBクリエイティブ)

〈新書ランキング 5月12日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年5月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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