【話題の本】『カレンの台所』滝沢カレン著 独特表現、センスの料理解説

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 《ボッタリくつろぐ鶏肉》《キャピキャピ音が高くなってきたら、ほんとに出してくれの合図》−。モデルの滝沢カレンさんが、独特な表現で料理の作り方を解説した本が、4月7日の発売から1カ月で6刷12万1000部のヒットになっている。

 著者がインスタグラムに載せていたメニューも含め、ハンバーグなど約30品を紹介。食材を物語の登場人物のように扱うため、料理の手順ではなく童話を読んでいるような気分に。たとえば鶏の唐揚げでは、衣をつけた鶏肉に対し、《おにぎりを一握りの気持ちで『いってこい』の後押しで油へ。》と表現。

 「カレンさんが食材と会話する様子は楽しそうで、想像力をかき立てられる。読むと、台所がいつもと違った場所に見えてくるのでは」と編集担当者。食材の分量が具体的に明示されないのも特徴。それでいて、《お醤油(しょうゆ)を全員に気づかれるくらいの量》など、なんとなく想像できる言い回しに著者のセンスが光る。

 《料理は決して、誰かの道を辿(たど)る事はしなくっていいんです》という言葉からは、レシピ通りでなくても楽しみながら、自分なりの味を作ればいいと気づかせてくれる。(サンクチュアリ出版・1400円+税)

 油原聡子

産経新聞
2020年5月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

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