『向田邦子ベスト・エッセイ』
- 著者
- 向田 邦子 [著]/向田 和子 [編集]
- 出版社
- 筑摩書房
- ジャンル
- 文学/日本文学、評論、随筆、その他
- ISBN
- 9784480436597
- 発売日
- 2020/03/11
- 価格
- 990円(税込)
書籍情報:openBD
【気になる!】文庫 『向田邦子ベスト・エッセイ』
[レビュアー] 産経新聞社
来年で没後40年。脚本家、エッセイスト、小説家として活躍した著者の名随筆50編を「家族」「食いしんぼう」「仕事」「私というひと」などのテーマ別に収録した文庫オリジナル。
保険会社の支店長で家では暴君だった父への渦巻く思い(「父の詫(わ)び状」)、自我が目覚めた鹿児島の日々(「薩摩揚(あげ)」)、仕事をめぐる紆余(うよ)曲折(「わたしと職業」)、「ないものねだりの高のぞみ」を貫く自身の生き方への矜持(きょうじ)(「手袋をさがす」)…。
しみじみと喜怒哀楽に浸れる文章に改めて感嘆。昭和が無性に恋しくもなる。(向田邦子著、向田和子編、ちくま文庫・900円+税)