新型コロナ禍での無観客スタイルは少し寂しいが、本日開催の日本ダービーなど競馬シーズンは真っ盛り。本書は、今日の競馬の礎になるなど昭和時代に活躍した騎手30人にスポットを当てた列伝。
彼らは、技術やスマートさ、競馬のレベルで現在の騎手より劣っても、「レースにはスリルがあり、驚きがあった」「騎手と馬が対になって記憶が甦ってくる」と著者。
ミスター競馬・野平祐二、名人・武邦彦、天才・福永洋一、鉄人・増沢末夫、名手・岡部幸雄のほか剛腕、闘将、仕事人、穴男などの異名を持つ騎手たちのレースと人生に迫っている。(三賢社・980円+税)
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2020年5月31日 掲載
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