上半期ベストセラー『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』分断が広がる社会でどう生きるか

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 6月2日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『流浪の月』が獲得した。
 第2位は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。第3位は『カケラ』となった。

 2位の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』はトーハンが5月23日に発表した2020年上半期ベストセラーの総合部門で4位に輝いた。昨年11月には本屋大賞ノンフィクション本大賞も受賞している。同作はイギリスで暮らす著者とそのハーフ息子の日常を綴ったエッセイ。貧困や人種、性の問題など多様な子どもたちが集まる英国の中学校に通う少年が、直面する社会の歪みと向き合い、悩み成長をしてゆく。母親もまた少年とともに、悩みながら暖かく見守る。

 著者のブレイディみかこさんは、上半期ベストセラー4位の一報を受け、「『売れた本』ではなく、『売っていただいた本』だと思います。全国の書店員さん、そしてこの本を推してくださったすべての方々に感謝します。」とコメントを発表した。

1位『流浪の月』凪良ゆう[著](東京創元社)

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。(東京創元社ウェブサイトより)

2位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ[著](新潮社)

優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり……。何が正しいのか。正しければ何でもいいのか。生きていくうえで本当に大切なことは何か。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。(新潮社ウェブサイトより)

3位『カケラ』湊かなえ[著](集英社)

他人の視線と自分の理想。少女の心を追い詰めたものとは──? 都内の美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「痩せたい」という相談を受ける。
カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。 母が揚げるドーナツが大好物で、性格の明るい人気者だったという少女に何が起きたのか―?(集英社ウェブサイトより)

4位『クスノキの番人』東野圭吾[著](実業之日本社)

5位『逆ソクラテス』伊坂幸太郎[著](集英社)

6位『猫を棄てる 父親について語るとき』村上春樹[著](文藝春秋)

7位『春菜ちゃん、がんばる? フェアリーテイル・クロニクル(2)』埴輪星人[著]ricci[イラスト](KADOKAWA)

8位『アーモンド』ソン・ウォンピョン[著](祥伝社)

9位『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼[著](講談社)

10位『ライオンのおやつ』小川糸[著](ポプラ社)

〈文芸書ランキング 6月2日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年6月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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