村上春樹による短編小説集『一人称単数』が、7月18日(土)に文藝春秋から刊行されることが発表された。
『一人称単数』は、『女のいない男たち』の刊行から6年ぶりとなる短編小説集で、小説としては『騎士団長殺し』から3年ぶりの刊行となるという。なお、書籍の刊行と同時に電子書籍版もリリースされる。
また、短編小説集の刊行にあわせ、村上春樹が訳出したグレイス・ペイリーの短編集『人生のちょっとした煩い』『最後の瞬間のすごく大きな変化』『その日の後刻に』の3作品の電子書籍版も発売される。
グレイス・ペイリーは、1984年の生涯の間に発表した3冊の短編集によって、アメリカの文学好きから、性別世代を超えてリスペクトされ続けている女性作家。今回、電子書籍化される3作品は、彼女の作品を「ひとつの小さな世界である」と評し、30年近くの歳月をかけて村上が全作品を訳出したものとなる。
村上春樹は、1949年京都市生まれ。早稲田大学文学部演劇科卒業。1979年に『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。主な長編小説に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』などがある。ほかに、短編集やエッセイ集など多くの著作や翻訳書がある。
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