佐伯泰英が江戸時代の海洋レースを描いた『新酒番船』がベストセラー1位

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 6月16日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『新酒番船』が獲得した。
 第2位は『布石 百万石の留守居役(15)』。第3位は『ひとめぼれ』となった。

 1位の『新酒番船』は人気時代小説家の佐伯泰英さんの最新描き下ろし。今週も4位と5位にランクインした「居眠り磐音」シリーズなど連作が人気の佐伯さんだが、今作は全く新しい主人公で描いた単作。関西から江戸まで、その年の新酒を届ける海洋レースを題材に、海に憧れる主人公の活躍や幼なじみとの恋愛模様も描かれる。若い男女の成長を描く青春物語の側面もあり、これまで時代小説に接してこなかった読者も、佐伯さんの作品群に手を染める最初の一冊としても最適だ。

1位『新酒番船』佐伯泰英[著](光文社)

海次は十八歳。丹波杜氏である父に倣い、灘の酒蔵・樽屋の蔵人見習となったが、海次の興味は酒造りより、新酒を江戸に運ぶ新酒番船の勇壮な競争にあった。番船に密かに乗り込む海次だったが、その胸にはもうすぐ兄と結婚してしまう幼なじみ、小雪の面影が過っていた――。海を、未知の世界を見たい。若い海次と、それを見守る小雪、ふたりが歩み出す冒険の物語。(光文社ウェブサイトより)

2位『布石 百万石の留守居役(15)』上田秀人[著](講談社)

加賀百万石の留守居役・瀬能数馬は岳父の宿老・本多政長から薫陶を受ける。各藩留守居役との駆け引きを描く好評書下ろしシリーズは、第十五巻目。 加賀藩邸の不祥事を咎める評定所に臨む為、江戸に向かった百万石の筆頭宿老・本多政長。神君家康の懐刀と言われた本多正信の血筋の登場に評定所の面々は圧倒された。陪臣の矜持を保ちつつ、政長は将軍綱吉との謁見を乗り切った。将軍と政長との間で交わされた話の内容が漏れてこないため、それを探る各藩の留守居役との交渉をめぐり、数馬の周囲は騒然となる。なおも江戸に留まる政長に随伴する数馬は、本多家と吉原の累代からの関わりに驚嘆する。宿老不在の加賀に、越前福井松平家の国家老次席が訪ねてきた。藩主の綱昌が、騒動時に書かされた「詫び状」の返還も強く求めてきた。(講談社ウェブサイトより)

3位『ひとめぼれ』畠中恵[著](文藝春秋)

累計130万部突破、大人気「まんまこと」シリーズの第6弾。 札差の娘と揉めて上方へ追いやられた男。その思わぬ反撃とは(「わかれみち」)。盛り場で喧伝された約束が、同心一家に再び波紋を呼び起こす(「昔の約束あり」)。麻之助の亡き妻に似た女にもたらされた三つの縁談の相手とは(「言祝ぎ」)。火事現場で双子を救った麻之助は、新たな騒動に巻き込まれる(「黒煙」)。行方不明の男を探すため、麻之助は東海道へと旅立とうとする。そして新たな出会いが?(「心の底」)。沽券が盗まれた料理屋から、一葉が消えてしまったのは何故か(「ひとめぼれ」)。 いつの世も思い通りにならない、人の生死と色事。泣きたいときほど泣けない、「まんまこと」ワールド、慟哭の第六弾。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『更衣ノ鷹(上)居眠り磐音(31)決定版』佐伯泰英[著](文藝春秋)

5位『更衣ノ鷹(下)居眠り磐音(32)決定版』佐伯泰英[著](文藝春秋)

6位『大河の一滴』五木寛之[著](幻冬舎)

7位『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)

8位『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(14)あやせif 下』伏見つかさ[著]かんざきひろ[イラスト](KADOKAWA)

9位『幼なじみが絶対に負けないラブコメ(4)』二丸修一[著]しぐれうい[イラスト](KADOKAWA)

10位『素敵な日本人』東野圭吾[著](光文社)

〈文庫ランキング 6月16日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年6月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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