第38回向田邦子賞が7日に発表され、金子茂樹さんが脚本を手掛けた「俺の話は長い」(日本テレビ)が受賞した。
受賞作「俺の話は長い」は、6年間ニートとして母親に寄生し、屁理屈を駆使して生きている31歳独身男性を中心に、家族のドタバタ劇を描いたホームコメディー。主演は生田斗真。2019年10月12日~12月14日まで日本テレビ系で放送された。
金子さんは、2004年に「初仕事納め」で第16回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞し、脚本家デビュー。主なテレビドラマ脚本に『プロポーズ大作戦』(フジテレビ)、『VOICE[ヴォイス]~命なき者の声~』(フジテレビ)、『きょうは会社休みます。』(日本テレビ)、『世界一難しい恋』(日本テレビ)、『ボク、運命の人です。』(日本テレビ)、『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ)などがある。
向田邦子賞は、優れたテレビドラマの脚本作家に与えられる賞。故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績を称え、1982年に制定される。毎年4月1日から翌年3月31日まで、原則として放送されたテレビドラマの脚本を対象とし、毎年4月上旬に選考委員会を開き、前年度の作品を選考して発表する。第38回の選考委員は池端俊策、冨川元文、大石静、岡田惠和、井上由美子の5名だったが、池端俊策はスケジュールの都合により今回は選考に加わっておらず、4名によって大賞を決定した。
昨年は、野木亜紀子さんが脚本を手掛けた「獣になれない私たち」が受賞。過去には大石静さんの「ふたりっ子」、北川悦吏子さんの「ビューティフルライフ」、遊川和彦さんの「女王の教室」、宮藤官九郎さんの「うぬぼれ刑事」、中園ミホさんの「はつ恋」と「ドクターX~外科医・大門未知子~」、バカリズムさんの「架空OL日記」が受賞している。
関連ニュース
-
第37回向田邦子賞が発表 野木亜紀子脚本の「獣になれない私たち」が受賞
[文学賞・賞](テレビ)
2019/04/03 -
「自分で注文して作った」ユニフォーム姿で滋賀への愛を叫ぶ 本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』著者・宮島未奈さん(スピーチ全文公開)
[ニュース/文学賞・賞](日本の小説・詩集)
2024/04/10 -
第6回河合隼雄賞が決定 物語賞に松家仁之『光の犬』 学芸賞に鶴岡真弓『ケルト再生の思想』
[文学賞・賞](日本の小説・詩集)
2018/05/31 -
第26回中山義秀文学賞が決定 木下昌輝『まむし三代記』
[文学賞・賞](歴史・時代小説)
2020/11/11 -
第34回坪田譲治文学賞が発表 八重野統摩『ペンギンは空を見上げる』に決定
[文学賞・賞](ミステリー・サスペンス・ハードボイルド)
2019/01/22