第67回産経児童出版文化賞受賞作7点が決定 大賞は花形みつるさん『徳治郎とボク』

文学賞・賞

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 第67回産経児童出版文化賞の受賞作8点が5日に発表され、大賞に花形みつるさんの『徳治郎とボク』(理論社)が選ばれた。

 大賞に選ばれた『徳治郎とボク』は、利便性や高価なものに左右されず、毎日変わらない生活を送っている祖父と小学生の少年の物語。

 著者の花形さんは、1953年神奈川県生まれ。1998年に『ドラゴンといっしょ』で野間児童文芸新人賞を受賞しデビュー。2000年に『サイテーなあいつ』で新美南吉児童文学賞、2001年に『ぎりぎりトライアングル』で日本児童文学者協会賞と野間児童文芸賞を受賞する。著書に『アート少女』『遠まわりして、遊びに行こう』『君の夜を抱きしめる』『しばしとどめん北斎羽衣』『おひさまへんにブルー』『Go Forward! 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘』などがある。

 産経児童出版文化賞は、学校図書法の施行にあわせて1954年に産経新聞社が創設した児童文学の賞の一つ。同社主催のもと、次世代を担う子供たちに優れた本を与える目的で制定された。前年の1月1日から12月31日までの1年間に日本国内で出版された、すべての児童書籍を対象に審査を行い、毎年5月5日の「こどもの日」に受賞作が発表される。大賞のほかにJR賞、美術賞などがあり第67回の受賞作は以下の通りとなった。

■大賞
『徳治郎とボク』花形みつる[著]理論社
■JR賞
『きつねの橋』久保田香里[著]偕成社
■美術賞
『なっちゃんのなつ』伊藤比呂美[文]片山健[絵]福音館書店
■産経新聞社賞
『家をせおって歩く かんぜん版』村上慧[著]福音館書店
■フジテレビ賞
『しろとくろ』きくちちき[著]講談社
■ニッポン放送賞
『ふるさとって呼んでもいいですか』ナディ[著]大月書店
■翻訳作品賞
『あおいアヒル』リリア[著]前田まゆみ[訳]主婦の友社
『マンマルさん』マック・バーネット[文]ジョン・クラッセン[絵]長谷川義史[訳]クレヨンハウス

Book Bang編集部
2020年5月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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