人気シリーズ「心霊探偵八雲」16年目にしてついに完結! 京極夏彦も唸った[対談公開中]

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 6月30日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『気がつけば、終着駅』が獲得した。
 第2位は『心霊探偵八雲(12) 魂の深淵』。第3位は『流浪の月』となった。

 2位の『心霊探偵八雲(12) 魂の深淵』は神永学さんの代表作「心霊探偵シリーズ」の完結作。2004年『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』(文芸社/KADOKAWA)から刊行が始まった同シリーズが16年目にしてついに完結。死者の魂を見ることが出来る大学生の主人公が謎に満ちた怪事件に挑むスピリチュアルミステリー。実写TVドラマ版やアニメ版、マンガ版、舞台版など様々なメディアで展開され、シリーズ累計で700万部を突破している。また公式ファンブック『心霊探偵八雲 COMPLETE FILES』(KADOKAWA)も同時発売された。こちらは京極夏彦さんやレミオロメンの藤巻亮太さんとの対談や12巻のその後を描いた描き下ろし短編、ロングインタビューなどが収録されている。なお『心霊探偵八雲 COMPLETE FILES』には12巻のネタバレが含まれているため、必ず12巻を読んだ後に楽しんでほしい。

 現在KADOKAWAの文芸ウェブマガジン「カドブン」でファンブックに収録された京極夏彦さんとの対談の一部が公開されている。京極さんは同シリーズがミステリでありながら幽霊を登場させる等の「特殊設定ミステリ」の先駆者であると分析しながら、《その部分の設定がしっかり作られているから、枠からはみ出すものはトリック、内側にあるものは心霊現象だと判断できる。心霊系の特殊設定ミステリとして、とてもよく練られています。》と称賛している。

1位『気がつけば、終着駅』佐藤愛子[著](中央公論新社)

96歳を迎えた佐藤愛子さん。『婦人公論』への登場も半世紀あまりにおよぶ。初登場の「クサンチッペ党宣言」「再婚自由化時代」から、最新の橋田壽賀子さんとの対談まで、エッセイ、インタビューを織り交ぜた、選りすぐりの一冊。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『心霊探偵八雲(12)魂の深淵』神永学[著]加藤アカツキ[イラスト](KADOKAWA)

シリーズ累計700万部突破、16年間に渡って読者に愛されてきた「心霊探偵八雲」。そのフィナーレを飾る、待望の完結作がついに発売!!堂々たるラストを見逃すな!!(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『流浪の月』凪良ゆう[著](東京創元社)

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。(東京創元社ウェブサイトより)

4位『異世界はスマートフォンとともに。(21)』冬原パトラ[著](ホビージャパン)

5位『きたきた捕物帖』宮部みゆき[著](PHP研究所)

6位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ[著](新潮社)

7位『三体II 黒暗森林(上)』劉慈欣[著]大森望、立原透耶、上原かおり、泊功[訳](早川書房)

8位『前世で辛い思いをしたので、神様が謝罪に来ました』初昔茶ノ介[著]花染なぎさ[イラスト](アルファポリス発行/星雲社発売)

9位『三体II 黒暗森林(下)』劉慈欣[著]大森望、立原透耶、上原かおり、泊功[訳](早川書房)

10位『猫を棄てる 父親について語るとき』村上春樹[著](文藝春秋)

〈文芸書ランキング 6月30日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年7月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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