美青年か大酒飲みの中年か まったく違った魅力で人気の佐伯泰英2シリーズ4作がランクイン

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 7月14日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『鼠異聞(上)新・酔いどれ小籐次(17)』が獲得した。
 第2位は『鼠異聞(下)新・酔いどれ小籐次(18)』。第3位は『総力 聡四郎巡検譚(6)』となった。

 今週のランキングは文庫書き下ろし時代小説で人気の佐伯泰英さんの作品が4作同時ランクイン。累計2000万部以上の売上を誇る「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズから決定版が2冊。また、美青年の「居眠り磐音」とは打って変わって、中高年、小柄、大酒飲みで決してイケメンとは言えない赤目小籐次を主人公とした「新・酔いどれ小籐次」シリーズから新作が2冊。大きく違った魅力を持つ2シリーズ4作の同時ランクインで佐伯ワールドのもつ幅広い魅力をみせつけたかたちとなった。

1位『鼠異聞(上)新・酔いどれ小籐次(17)』佐伯泰英[著](文藝春秋)
2位『鼠異聞(下)新・酔いどれ小籐次(18)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

近頃の江戸では、何者かか貧しい長屋に金を配る「小銭なげこみ事件」が頻発していた。そんな折、小籐次に名刀を預けにきた謎の青年の正体はいったい?(文藝春秋ウェブサイトより抜粋)

3位『総力 聡四郎巡検譚(6)』上田秀人[著](光文社)

愛娘の紬が攫われたと報せを受けた道中奉行副役の水城聡四郎は大坂から江戸へ急ぐ。一方、水城家の災難をきっかけに、幕府、江戸の闇と多彩な勢力が蠢き出す。当主の娘が攫われた水城家では、連日必死の捜索にも関わらず、紬の行方は知れない。聡四郎は娘を取り戻すことができるのか。衝撃のラストが待ち受ける! 壮大なる物語の巡検譚シリーズ、感動の最終巻。(光文社ウェブサイトより)

4位『ホワイトラビット』伊坂幸太郎[著](新潮社)

5位『孤愁ノ春 居眠り磐音(33)決定版』佐伯泰英[著](文藝春秋)

6位『尾張ノ夏 居眠り磐音(34)決定版』佐伯泰英[著](文藝春秋)

7位『創約 とある魔術の禁書目録(2)』鎌池和馬[著]はいむらきよたか[イラスト](KADOKAWA)

8位『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』宮部みゆき[著](KADOKAWA)

9位『拵屋銀次郎半畳記 汝 想いて斬(1)』門田泰明[著](徳間書店)

10位『大河の一滴』五木寛之[著](幻冬舎)

〈文庫ランキング 7月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年7月18日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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