新型コロナウイルス禍は感染への不安だけでなく、失職や収入減、ステイホームでの孤立、子供の教育格差、介護・医療崩壊など社会の分断を生んでいる。
これらの問題は、1970年代につくられた社会のしくみが90年代の変化にもかかわらず“昭和モデル”のまま動き続け、その無理が顕在化したもので、「パンドラの箱」をコロナが開けただけと著者はいう。
本書では、そんな「昭和おじさん社会」が積み重ねてきた問題を分析しつつ、そこから脱却し、希望が持てる「新しい社会のカタチ」をさぐる。(河合薫著、日経プレミアシリーズ・850円+税)
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2020年7月26日 掲載
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