【話題の本】『食品添加物はなぜ嫌われるのか』畝山智香子著

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■情報を正しく判断するために

 新型コロナウイルスが感染拡大した今春、スーパーで納豆が品薄になった。「納豆がコロナに効く」という科学的根拠のないデマ情報が拡散したためだが、本書はこうした情報に惑わされず、食品情報を正しく判断するためのポイントを分かりやすく解説している。

 「食の安全は多くの人の関心事。食の安全情報を読み解く専門家である著者の新著で、好調な売れ行きです」と編集部の津留貴彰さん。

 題名通り、食品添加物を嫌う人は多い。添加物を使わない方が「より安全」と考えているためとみられるが、例えば添加物を使わないことにこだわるあまり、ベビーフードにヒ素などの有害物質が多く含まれる天然の食材が使われ、結果として日本の赤ちゃんはヒ素の多いベビーフードを食べ続けることになっている。

 こうした科学的に正しい食品情報は、科学的根拠なく「〇〇は食べてはいけない」という情報にかき消され、消費者になかなか届かない。著者は「食の安全のために大事なのは『いろいろなものをほどほどに食べる』こと。この基本をもとに、落ち着いて情報を判断するために本書を活用してほしい」と話している。(化学同人・1900円+税)

 平沢裕子

産経新聞
2020年8月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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