マンガ化『ケーキの切れない非行少年たち』 犯罪を繰り返す少年が抱える本当の問題とは

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 8月18日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方』が獲得した。
 第2位は『コロナ後の世界』。第3位は『ケーキの切れない非行少年たち』となった。

 3位の『ケーキの切れない非行少年たち』は2019年7月に刊行され2020年新書大賞で2位に輝いた一冊。著者の宮口幸治さんは児童精神科医。医療少年院で多くの非行少年と接する中で、認知能力の低さから犯罪を繰り返す少年が大勢いることに気づいた。彼らのハンディキャップは障害とは認定されず社会から見過ごされてきた。そんな「境界知能」に光をあてた本書は教育関係者の間でも大きな話題となり、累計発行部数50万部を突破している。

 発行元の新潮社のコミックサイト「くらげバンチ」では同書のマンガ版の連載が始まっている。新書を元にしたストーリー仕立てで現在第三話までが掲載されている。
https://kuragebunch.com/episode/13933686331658756380

1位『還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方』出口治明[著](講談社)

「還暦からの」と銘打ってますが、還暦未満のあなたにもきっと役立つ。人生100年時代をパワフルに行動するための出口流初の人生指南!! 人生の楽しみは喜怒哀楽で決まります! こんな時代だからこそ、元気にいきましょう! 本書には出口さんのように元気に生きるヒントが満載です。(講談社ウェブサイトより)

2位『コロナ後の世界』ジャレド・ダイアモンド、ポール・クルーグマン、リンダ・グラットン 他[著](文藝春秋)

新型コロナウイルスが国境を越えて感染を拡大させる中、現代最高峰の知性6人に緊急インタビューを行い、世界と日本の行く末について問うた。 このパンデミックは人類の歴史にどんな影響を及ぼすのか? これから我々はどんな未来に立ち向かうのか? 世界史的・文明論的な観点から、冷静かつ大胆に2020年代を予測する。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

4位『なんのために学ぶのか』池上彰[著](SBクリエイティブ)

5位『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』庭田杏珠[著]渡邉英徳[著](光文社)

6位『知らないと恥をかく世界の大問題(11)グローバリズムのその先』池上彰[著](KADOKAWA)

7位『空気を読む脳』中野信子[著](講談社)

8位『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』吉原珠央[著](幻冬舎)

9位『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』瀧本哲史[著](星海社発行/講談社発売)

10位『なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか』望月衣塑子[著]佐高信[著](講談社)

〈新書ランキング 8月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年8月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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