南沢奈央「まるで自分の体験のように思い出すことに……」村上春樹、最新短編集の影響を綴る

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 8月25日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『少年と犬』が獲得した。
 第2位は『一人称単数』。第3位は『日本製』となった。

 2位の『一人称単数』は村上春樹さん6年ぶりの短編集。収録された8作品はいずれも一人称視点で描かれ、主人公が過去の記憶を辿ることでも共通している。女優の南沢奈央さんは同書を読むと記憶や思い出すことの意味を《考えずにはいられない》と感想を述べる。記憶は夢であり虚像のような曖昧なものではあるが、《そんな不確かな記憶でさえも抱え続ける意味や価値は、“老いて記憶と向き合うこと”で初めて見えてくるのかもしれない》と評する。さらに一人称で語られた記憶を追体験することで、《今後の人生で幾度も、まるで自分の体験のようにして思い出すことになるだろう》と同書のもたらす影響について述べている。
https://www.bookbang.jp/review/article/634557

1位『少年と犬』馳星周[著](文藝春秋)

傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。 2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか…… 犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『一人称単数』村上春樹[著](文藝春秋)

6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集 「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる。そしてそこでは、私はもう私でなくなり、僕はもう僕でなくなっていく。そして、そう、あなたはもうあなたでなくなっていく。そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 「一人称単数」の世界にようこそ。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『日本製』三浦春馬[著](ワニブックス)

―日本全国47都道府県を訪れたことはありますか?―  月刊誌『プラスアクト』の人気連載として、まだまだ知らないことだらけの<日本>を三浦春馬とともに見つめてきた『日本製』が、新たに撮り下ろしとロングインタビューも加え、408ページにも及ぶ超大作として堂々完成。 書籍化にあたり三浦自ら日々を振り返り書き添えた直筆コメントや、この本を持って全国を巡りたくなるような構成は必見。 約4年間の「日本製」旅における三浦春馬の成長も垣間見られるアルバムのような1冊としても楽しめる。 ずっとそばに置いておきたい永久保存版!(ワニブックスウェブサイトより)

4位『気がつけば、終着駅』佐藤愛子[著](中央公論新社)

5位『アラフォー賢者の異世界生活日記(13)』寿安清[著](KADOKAWA)

6位『四畳半タイムマシンブルース』森見登美彦[著]上田誠[原案](KADOKAWA)

7位『欲が出ました』ヨシタケシンスケ[著](新潮社)

8位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ[著](新潮社)

9位『淡海乃海 水面が揺れる時 三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲(8)』イスラーフィール[著]碧風羽[イラスト](TOブックス)

10位『流浪の月』凪良ゆう[著](東京創元社)

〈文芸書ランキング 8月25日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年8月29日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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