三浦春馬の思いが詰まった一冊 遺作となった書籍・写真集付き特装版がどちらもベストセラーに

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 9月1日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『少年と犬』が獲得した。
 第2位は『日本製』。第3位は『神達に拾われた男(9)』となった。

 2位の『日本製』は7月に亡くなった三浦春馬さんの雑誌連載をまとめた一冊。三浦さんが4年間をかけ日本全国の文化、歴史、産業を取材。未来に残したい日本の紹介とともに三浦さんの思いが詰まった一冊となっている。品薄になりオークションやフリアプリで高騰していた同書だが、発行元のワニブックスが「一人でも多くの方に適正に届けることで、彼の想いを繋げてまいります」(同社プレスリリースより)と重版した。また三浦さんの所属事務所アミューズと協議し、売上の一部を三浦さんが取り組んでいたチャリティーイベントを通じ、ラオスの小児病院に寄付すると発表した。4位にランクインした『日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020』は同書に112ページの写真集が付属した特装版。

1位『少年と犬』馳星周[著](文藝春秋)

傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。 2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか…… 犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『日本製』三浦春馬[著](ワニブックス)

―日本全国47都道府県を訪れたことはありますか?―  月刊誌『プラスアクト』の人気連載として、まだまだ知らないことだらけの<日本>を三浦春馬とともに見つめてきた『日本製』が、新たに撮り下ろしとロングインタビューも加え、408ページにも及ぶ超大作として堂々完成。 書籍化にあたり三浦自ら日々を振り返り書き添えた直筆コメントや、この本を持って全国を巡りたくなるような構成は必見。 約4年間の「日本製」旅における三浦春馬の成長も垣間見られるアルバムのような1冊としても楽しめる。 ずっとそばに置いておきたい永久保存版!(ワニブックスウェブサイトより)

3位『神達に拾われた男(9)』Roy[著]りりんら[イラスト](ホビージャパン)

拠点であるギムルの街を一時離れ、遠征先であるファットマ領の漁村に逗留中な異世界転生者の少年・竜馬。漁場を荒らすマッドサラマンダー討伐も順調な中、ファットマの領主であるポルコ伯爵と面会した竜馬は、さらに二つの特殊な依頼を受けることに! 進化したスライムたちの新たな能力も存分に利用しつつ、現代知識や今までの経験を活かして作業を進める竜馬は、無事にポルコからの依頼を達成することができるのか――!? 漁村編最高潮&転生前の竜馬に隠された驚きの事実も明らかになる、異世界スローライフファンタジー第九幕!(ホビージャパンウェブサイトより)

4位『日本製+Documentary PHOTO BOOK 2019-2020』三浦春馬[著](ワニブックス)

5位『一人称単数』村上春樹[著](文藝春秋)

6位『気がつけば、終着駅』佐藤愛子[著](中央公論新社)

7位『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』青柳碧人[著](双葉社)

8位『神様に加護2人分貰いました(6)』琳太[著]みく郎[イラスト](アルファポリス発行/星雲社発売)

9位『リアデイルの大地にて(5)』Ceez[著]てんまそ[イラスト](KADOKAWA)

10位『四畳半タイムマシンブルース』森見登美彦[著]上田誠[原案](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 9月1日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年9月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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