「こんなに本の中に入って、感情を動かされ続けたのは初めて」山里亮太が驚愕した『青くて痛くて脆い』

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 9月1日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『青くて痛くて脆い』が獲得した。
 第2位は『高校事変(VIII)』。第3位は『神話の密室 天久鷹央の事件カルテ』となった。

 1位の『青くて痛くて脆い』は住野よるさんの青春サスペンス小説。8月28日に実写映画版が公開された。主演は吉沢亮さんと杉咲花さん。

 芸人の山里亮太さんは同書のレビューで《自分の心の割れ目のようなところに、ストンと入る時がある。『青くて痛くて脆い』もそんな一冊だった》と共感をあらわす。《キラキラした“一軍”の人たち》を潰す戦いに自分をシンクロさせながら楽しんだと告白しながらも、突然話の展開が変わり、そこからは自分自身の身に置き換えると、人を傷つけていた自分に無自覚であったことや逃げていたことに気付かされ、《こんなに本の中に入って、感情を動かされ続けたのは初めてだった》と振り返っている。そして《「自分なんか」という言葉でいろんなことを躊躇している人や、「自分の周りは敵ばっかりだ」と悩んでいる人に、この本を薦めたい。きっと自分で作ってしまった心のブレーキをぶっ壊してくれるだろう。》と人との関わり方について考えさせられる一冊と評している。
https://www.bookbang.jp/review/article/549846

1位『青くて痛くて脆い』住野よる[著](KADOKAWA)

『君の膵臓をたべたい』著者が放つ、青春小説! 人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった。――それから三年、あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。そして、僕の心には彼女がついた嘘がトゲのように刺さっていた。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『高校事変(VIII)』松岡圭祐[著](KADOKAWA)

始業式の日にはじまったのは、生きるか死ぬかのサバイバルゲームだった…。
生徒や教職員が気持ちを新たにする始業式の日、犯罪史上最凶のテロリストを父に持つ優莉結衣が迎えたのは、心躍る新学期ではなかった。田代ファミリーが総力を結集し、酸鼻極まるサバイバルゲームを挑んでくる。突如行方をくらました男子生徒の謎、担任教師となった伊賀原の暗躍……。午前零時、“結衣狩り”が始まるかに思えたが、事態は思わぬ方向に転がりだす。武蔵小杉高校事変以来、最大規模の頂上決戦。その結末は?(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『神話の密室 天久鷹央の事件カルテ』知念実希人[著](新潮社)

アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家。キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で。まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」事件、その陰に隠れた思いもよらぬ「病」とは? 天才女医・天久鷹央が不可能犯罪に挑む。現役医師による本格医療ミステリ!(新潮社ウェブサイトより)

4位『最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮』椹野道流[著](KADOKAWA)

5位『アンマーとぼくら』有川ひろ[著](講談社)

6位『糸』林民夫[著](幻冬舎)

7位『新装版 被匿 刑事・鳴沢了』堂場瞬一[著](中央公論新社)

8位『襲大鳳(上)羽州ぼろ鳶組』今村翔吾[著](祥伝社)

9位『棲月 隠蔽捜査(7)』今野敏[著](新潮社)

10位『バチカン奇跡調査官 王の中の王』藤木稟[著](KADOKAWA)

〈文庫ランキング 9月1日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年9月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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