【気になる!】コミック『女の園の星(1)』
[レビュアー] 産経新聞社
女子校が舞台のコメディー漫画。男性教師の星は、担任するクラスの生徒たちに日々翻弄される。学級日誌で繰り広げられる「絵しりとり」に、「大使」「秘伝のペット」など教師に謎のあだ名が付けられたり、教室のベランダに犬がいたり。くだらなさを追求する女子校独特の空気感がリアル。星自身の経歴にも突っ込みどころが多く、えたいのしれない点が魅力的だ。
著者は昨年刊行の短編集『夢中さ、きみに。』で手塚治虫文化賞短編賞などに輝いた新鋭。初連載の本作でも、読者を「ほんの少しだけ変」な独特の世界観に引きずり込んでくれる。(和山やま著、祥伝社・680円+税)