新型コロナウイルスに歴史の知恵で対処 磯田道史『感染症の日本史』に注目集まる

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 9月23日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『ケーキの切れない非行少年たち』が獲得した。
 第2位は『感染症の日本史』。第3位は『人新世の「資本論」』となった。

 2位に初登場の『感染症の日本史』は歴史家の磯田道史さんが日本史を見渡し、日本人がいかにして感染症と戦ってきたかを紐解いた一冊。総合誌「文藝春秋」の連載をまとめたもの。磯田さんの恩師でもある故・速水融氏の『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』(藤原書店)や、平安・鎌倉時代より残された古文書、随筆、日記などから、日本で広まった天然痘やはしか、スペイン風邪やインフルエンザなどに先人たちがどう対処してきたかを読み解いている。感染症が日本の文化や人々の行動にどのような影響を与えてきたのかを見つめ直し、何度となく襲い来る「天災」とどう向き合うべきかを考えた一冊。

1位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

2位『感染症の日本史』磯田道史[著](文藝春秋)

一級の歴史家が、平安の史書、江戸の随筆、百年前の政治家や文豪の日記などから、新たな視点で、感染症と対峙してきた日本人の知恵に光をあてる。 新型ウイルスに対するワクチン、治療薬も確立していない今だからこそ、歴史を見つめ直す必要がある。 「給付金」も「出社制限」も「ソーシャル・ディスタンス」もすでにあった! 今こそ歴史の知恵が必要だ!(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。 気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。 それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。 いや、危機の解決策はある。 ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。 世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!(集英社ウェブサイトより)

4位『還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方』出口治明[著](講談社)

5位『絶対に挫折しない日本史』古市憲寿[著](新潮社)

6位『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』鴻上尚史、佐藤直樹[著](講談社)

7位『コロナ後の世界』ジャレド・ダイアモンド、ポール・クルーグマン、リンダ・グラットン 他[著](文藝春秋)

8位『死の教科書 心が晴れる48のヒント』五木寛之[著](宝島社)

9位『なんのために学ぶのか』池上彰[著](SBクリエイティブ)

10位『たのしい知識 ぼくらの天皇(憲法)・汝の隣人・コロナの時代』高橋源一郎[著](朝日新聞出版)

〈新書ランキング 9月23日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年9月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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