【話題の本】『表紙はうたう 完全版』和田誠著 古さ感じさせない雑誌の「顔」

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 イラストレーターの和田誠さんが世を去って1年になる。命日の7日、和田さんが描いた「週刊文春」全表紙を収録した画集が刊行された。正確には、2008(平成20)年に同誌の創刊50周年を記念して出版された同名の画集の増補版だ。

 猫、花、映画、楽器、外国の旅…など和田さん自らカテゴリーに分けて厳選した原画600点が、本人の解説付きで掲載されている。描いたときの思いや背景が少し、明かされる。1977年5月から40年間、休むことなく手掛けた全表紙もずらり。

 政界の疑惑や芸能人スキャンダルなど“文春砲”がどんなにセンセーショナルであれ、表紙はいつも、シンプルな題字と穏やかで時折ユーモラスな和田さんの絵。それが当たり前のようになっているから、かつて文春の表紙を女優の写真が飾っていたことを知らない人も多いのでは。

 2017年7月27日号から、同誌の表紙は和田さんの過去の傑作選になっており、今後も続くという。「昔の作品であっても、全然古く感じませんよね」と担当編集者。

 刊行記念の原画展「和田誠さんと。」も22日~11月15日、東京・渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」で開催される。(文芸春秋・9000円+税)

 黒沢綾子

産経新聞
2020年10月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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