小栗旬・星野源が初共演「罪の声」 昭和の大事件を元に構想十数年 膨大な資料から導き出された衝撃の「真実」とは

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 11月4日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『罪の声』が獲得した。
 第2位は『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編(3)』。第3位は『マスカレード・ナイト』となった。

 1位の『罪の声』は塩田武士さんが未解決のまま時効を迎えた「グリコ・森永事件」をモチーフとした長編小説。あくまでフィクション作品だが、これが「真実」なのではないかと思わせる迫力の筆致で2017年の本屋大賞にもノミネートされた作品。10月30日に実写映画版が公開され、小栗旬さんと星野源さんが初共演を果たし大きな話題となっている。公開から3日間で興行収入2億5800万円をあげ好スタートを切っている(興行通信社調べ)。

 塩田さんは2019年に終了した読書バラエティ番組「ゴロウ・デラックス」(TBS系列)に出演した際、同作は構想から書き上げるまでに十数年がかかった、と執筆までの紆余曲折を明かしている。また塩田さんは元新聞記者という経歴を活かし、膨大な資料を元に創作を行っていることも明かされ、司会の稲垣吾郎さんを驚かせていた。

[ゴロウ・デラックス]『罪の声』はグリコ・森永事件の真相か? 徹底した取材に稲垣吾郎も感心

1位『罪の声』塩田武士[著](講談社)

 京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それは日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始め―。圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。(講談社ウェブサイトより抜粋)

2位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編(3)』衣笠彰梧[著]トモセシュンサク[イラスト](KADOKAWA)

 常夏の無人島を舞台に、全学年で得点を競い合うサバイバル試験がついに開始された。得点を得る方法は2つ。毎日一定時間ごとに指示される指定エリアを訪れることと、無人島内に設置された課題を条件通りにこなすこと。グループ人数が多いほど有利かつ、退学の可能性も減る試験内容。2週間という長丁場かつ、水や食料の補給も考える必要のある過酷な試験。さらに月城理事長代理は学生同士の小競り合いを試験中は容認するらしい。そんな中単独行動で状況を窺う綾小路だが、1年Dクラスの七瀬翼が同行を申し出る。メリットのない奇怪な行動だが七瀬の出方を知るため綾小路はそれを受諾。2人組での無人島走破が始まる!(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『マスカレード・ナイト』東野圭吾[著](集英社)

 敵も化けている。決して騙されるな。 若い女性の他殺体が発見。警視庁に届く一通の密告状。犯人は、コルテシア東京のカウントダウン・パーティに現れる!? 練馬のマンションの一室で若い女性の他殺体が発見された。ホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに犯人が現れるという密告状が警視庁に届く。新田浩介は潜入捜査のため、再びフロントに立つ。コンシェルジュに抜擢された山岸尚美はお客様への対応に追われていた。華麗なる仮面舞踏会が迫るなか、顔も分からない犯人を捕まえることができるのか!? ホテル最大の危機に名コンビが挑む。(集英社ウェブサイトより)

4位『本性』伊岡瞬[著](KADOKAWA)

5位『盤上の向日葵(下)』柚月裕子[著](中央公論新社)

6位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

7位『危険なビーナス』東野圭吾[著](講談社)

8位『か「」く「」し「」ご「」と「』住野よる[著](新潮社)

9位『盤上の向日葵(上)』柚月裕子[著](中央公論新社)

10位『この素晴らしい世界に祝福を! よりみち2回目!』暁なつめ[著]三嶋くろね[イラスト](KADOKAWA)

〈文庫ランキング 11月4日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年11月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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