売れまくる菅首相の『政治家の覚悟』に残された“ヤバい部分” 新書ベストセラーランキング2週連続1位

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 11月4日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『政治家の覚悟』が獲得した。
 第2位は『ペルソナ 脳に潜む闇』。第3位は『ケーキの切れない非行少年たち』となった。

 先週に引き続き今週も菅義偉首相の『政治家の覚悟』が1位を獲得し、2週連続の1位となった。同作は単行本から新書化にあたり「議事録」の重要性を訴えた章が収録されていないことが報道各社により指摘され大きな話題となった。文春新書編集部は《特定の文言の削除を意図したものではない》と声明を発表したが、同じ文藝春秋社のウェブメディア「文春オンライン」でお笑い芸人のプチ鹿島さんが《それでも“ヤバい部分”はたくさん掲載されている》と指摘。官僚やNHK職員に強権を行使し支配していたエピソードをあげ、《もしかしてここを残したのは文春の意地悪か》とまだまだ読みどころがあることを挙げている。折しも日本学術会議の任命見送り問題が噴き上がる中で、著書に残された政権の意に沿わない人々を強引に排除するシーンを紹介する――。「削除」と「指摘」で何重にも読者の興味を煽った文藝春秋社の一人勝ちといったところだろうか。

1位『政治家の覚悟』菅義偉[著](文藝春秋)

 第99代内閣総理大臣に就任した菅義偉氏が掲げるのが、「国民のために働く内閣」だ。それを実現するために断行するのが規制改革、縦割り行政の打破である。この改革の姿勢は、かつて務めた大臣政務官、副大臣、総務大臣から、その後に内閣官房長官の職務を7年8カ月まっとうするまで一貫してきた。本書は、2012年3月に刊行された単行本『政治家の覚悟 官僚を動かせ』(文藝春秋企画出版部)を元に、その後の官房長官時代のインタビューなどを収録した、菅総理の唯一の著書。政治主導で官僚をどう動かすか。菅総理がこれまで実現させてきた数々の改革から、政治家・菅義偉の覚悟が浮き彫りになる。(文藝春秋)

2位『ペルソナ 脳に潜む闇』中野信子[著](講談社)

 人間関係が苦手だった私は、その原因を探ろうと、いつしか「脳」に興味を持つようになった。 親との葛藤、少女時代の孤独、男社会の壁…人間の本質をやさしく見つめ続ける脳科学者が、激しくつづった思考の遍歴。初の自伝!(講談社ウェブサイトより抜粋)

3位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

 児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。(新潮社ウェブサイトより)

4位『その言い方は「失礼」です!』吉原珠央[著](幻冬舎)

5位『絶対に挫折しない日本史』古市憲寿[著](新潮社)

6位『たちどまって考える』ヤマザキマリ[著](中央公論新社)

7位『感染症の日本史』磯田道史[著](文藝春秋)

8位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

9位『娘のトリセツ』黒川伊保子[著](小学館)

10位『AIの壁 人間の知性を問いなおす』養老孟司[著](PHP研究所)

〈新書ランキング 11月4日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年11月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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