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- 燃えた、打った、走った!
- 価格:1,870円(税込)
■エンターテイナー再登場
コロナ禍で大幅に開幕が遅れ、やっと日本シリーズのプロ野球。スポーツ界全体に影響が広がる中で、少しでも盛り上げようと、長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督の自伝が復刊された。「売れ行きでは苦戦するかと思ったが、それほどではなく、野球が空白になるような時期を埋められた」と編集担当者。やはり「燃える男」の再登場が一番かもしれない。
現役を引退した昭和49年に刊行されて46年、今回の復刊では写真を大幅に刷新した。それだけではない。あとがきには、長嶋さんと交流のある北野武さん。「同時代の音楽の世界で言えばビートルズだね」。空振りの三振でヘルメットを飛ばしたり、余裕あるのに本塁にヘッドスライディングしたりする長嶋さんを野球を変えた一流のエンターテイナーといい、その魅力を縦横に語る。
長嶋さんは自伝で「明るさと爽やかさをグラウンドでふりまくためには、チームぐるみ、気持ちが一つにまとまっていなければならない」と記している。日本シリーズで締めくくるコロナ禍での日本野球界。かつてそこに大きな転機をもたらした長嶋さんの栄光を振り返りながら、新たな時代での野球を思い描いてみることも必要かもしれない。(蔭山実)
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