堂場瞬一「捜査」ワールド完結 新作小説が期間限定で無料公開&タイトル募集中

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 12月22日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『乱麻 百万石の留守居役(16)』が獲得した。
 第2位は『JR上野駅公園口』。第3位は『後宮の烏(5)』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『共謀捜査』。2013年に刊行された『検証捜査』(集英社)からはじまった「捜査」ワールドの最終巻。全国から集められた刑事たちが即席チームを組み神奈川県警の誤認逮捕の真相を探った第一弾が『検証捜査』。その後、集められた刑事たちの地元を舞台にした『複合捜査』『共犯捜査』『時限捜査』『凍結捜査』(いずれも集英社)が刊行された。今作では国際的犯罪組織を前にかつてのチームが集結し謀略渦巻く事件の解決に挑む。

 堂場さんは2021年に作家デビュー20周年を迎える。それを記念し出版社横断で様々な20周年企画が予定されている。そのひとつとして現在2021年5月に講談社文庫から刊行予定の新作ハードボイルド小説のタイトル募集が行われている。2020年12月22日から2021年1月22日まで講談社のウェブサイトにて同作品の全文無料公開が行われており、誰でも丸々一作品読むことができ、タイトルを応募できる。タイトルの選定は堂場さん自身が行うという。豪華賞品も用意されているので、年末年始の読書がてら応募してみてはいかがだろう。
https://news.kodansha.co.jp/8551

1位『乱麻 百万石の留守居役(16)』上田秀人[著](講談社)

加賀百万石の留守居役・瀬能数馬が、各藩留守居役との駆け引きを描く好評の書下ろしシリーズは、第十六巻目。加賀百万石の筆頭宿老・本多政長は将軍・徳川綱吉に謁見したあともなお、江戸に留まる。神君家康の懐刀と言われた本多正信の血筋を引く重鎮である政長が、国許に戻らないため各藩の留守居役が加賀の若き留守居役・瀬能数馬に接触をしてくる。宿老不在の加賀では、越前福井松平家の国家老次席が訪れ、藩主の綱昌がかつて数馬に書かされた「詫び状」の返還を要求したのに対し、政長の息子である主殿は妙手を打つ。江戸城内、幕閣では、無役の名門・酒井家の処遇が取り上げられ、滞留中の政長と数馬にも影響が及ぶ。本多家に敵対してきた老中・大久保加賀守は代々の遺恨を晴らすために、配下に密かに命令を出す。加賀の前田家では、主殿が、裏でうごめく一党のいぶり出しを図る。(講談社ウェブサイトより)

2位『JR上野駅公園口』柳美里[著](河出書房新社)

一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた――東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上野駅に降り立った男の壮絶な生涯を通じ描かれる、日本の光と闇……居場所を失くしたすべての人へ贈る物語。(河出書房新社ウェブサイトより)

3位『後宮の烏(5)』白川紺子[著]香魚子[装画](集英社)

高峻は寿雪を救い出すため、もっとも険しい道を選び、進んでいく。この秋、宮中は慶事に沸いた。同じ頃、先の騒動の影響で夜明宮は、ひっそりと静まり返っていた……。烏妃はひとりで在るもの。先代、烏妃の戒めが、寿雪の胸を刺す。だが寿雪は、抱えたものを守り通すため、突きつけられた烏妃としての切ない運命(さだめ)に対峙することを決めて――。激動の第五弾!(集英社ウェブサイトより)

4位『ソードアート・オンライン(25) ユナイタル・リングIV』川原礫[著]abec[イラスト](KADOKAWA)

5位『かくりよの宿飯(11) あやかしお宿の十二ヶ月。』友麻碧[著]Laruha[イラスト](KADOKAWA)

6位『おもかげ』浅田次郎[著](講談社)

7位『むすびつき』畠中恵[著](新潮社)

8位『共謀捜査』堂場瞬一[著](集英社)

9位『紅霞後宮物語 第十二幕』雪村花菜[著]桐矢隆[イラスト](KADOKAWA)

10位『ノーマンズランド』誉田哲也[著](光文社)

〈文庫ランキング 12月22日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2020年12月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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