スマホは現代のドラッグである 『スマホ脳』に対抗する具体策とは[新書ベストセラー]

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 1月6日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『スマホ脳』が獲得した。
 第2位は『百田尚樹の日本国憲法』。第3位は『自分の頭で考える日本の論点』となった。

 1位の『スマホ脳』はスウェーデンの精神科医がデジタル・デバイスの使いすぎに警鐘を鳴らした一冊。同書では様々な実験や最新の研究成果から、スマホの便利さに脳が依存してしまい様々な悪影響を及ぼすことを解説している。同書では問題提起をするだけでなく、具体的な対抗策についても紹介されている。人間の先祖が狩猟をするために身体を使っていたことをあげ、脳の大部分は当時と変わっていないため、身体を使い心拍数を上げることで脳が培ってきた生存メカニズムにより集中力や衝動を抑える力が増すと説いている。また運動はストレスや不安に対しても良い効果をもたらすと実験結果を紹介し、スマホを手放し運動する時間をとるように勧めている。

1位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。(新潮社ウェブサイトより)

2位『百田尚樹の日本国憲法』百田尚樹[著](祥伝社)

楽しみながら、憲法も安全保障も天皇制も学べる あなたは日本国憲法についてどれくらい知っていますか。 著者は、この憲法は“突っ込みどころ”満載でおかしな点が一杯あると言う。 その説明に目から鱗が落ちるのはもちろん、思わず笑ってしまうことも。 しかし笑ってばかりもいられない。今や尖閣諸島沖には中国船が遊弋し、 ロシア・北朝鮮・韓国など周囲は敵対国ばかり。この状況を作り出したのもまた日本国憲法である。 はたして、この国はどのように守られてきたのか。安全保障について、日本史から読み解いていく。 まさに「わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えがくるほど怖い(百田尚樹・談)」憲法本! 一家に一冊の必需品です。(祥伝社ウェブサイトより)

3位『自分の頭で考える日本の論点』出口治明[著](幻冬舎)

「経済成長は必要か」「民主主義は優れた制度か」「安楽死を認めるべきか」等々。 ベンチャー企業の創業者であり大学学長、そして無類の読書家である著者が、私たちが直面する重要な論点を紹介しながら、自分はどう判断するかの思考プロセスを解説。 先の見えない時代を生きるのに役立つ知識が身につき、本物の思考力も鍛えられる、一石二鳥の書。(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『世界のニュースを日本人は何も知らない(2) 未曽有の危機の大狂乱』谷本真由美[著](ワニブックス)

5位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

6位『ペルソナ 脳に潜む闇』中野信子[著](講談社)

7位『絶対に挫折しない日本史』古市憲寿[著](新潮社)

8位『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一[著]守屋淳[翻訳](筑摩書房)

9位『社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか?』池上彰[著](講談社)

10位『日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る』播田安弘[著](講談社)

〈新書ランキング 1月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年1月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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