佐伯泰英 ついに電子書籍配信へ 「私は最後まで手を出すまいと思ってきた」変節を語る

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 1月13日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『幼なじみ 新・居眠り磐音』が獲得した。
 第2位は『空蝉ノ念 居眠り磐音(45)決定版』。第3位は『弓張ノ月 居眠り磐音(46)決定版』となった。

 今週は1月4日に刊行された佐伯泰英さんの「居眠り磐音」シリーズ3作品が上位を独占した。3作品の発売と同時に2021年4月より佐伯作品の電子版が刊行されることが発表された。配信開始は4月の6日、一挙123タイトルが主要電子書籍プラットフォームに並ぶ。また4月からは文庫版の発売と同時に電子書籍も発売となる。佐伯さんは文藝春秋の特設サイトで、《私は作家として最後まで電子書籍には手を出すまいと思ってきた。時代小説と電子書籍、どこか相性が悪いような気がしていたからだ。》とこれまでの考え方を述べ、《だが、予想外に電子書籍が存在感を増しているではないか。そして、コロナ禍、出歩くのも難儀な世の中が到来した。この二十年あまりで刊行した文庫二百七十一冊が並んだ本棚をふと見て迷った、悩んだ。それなりの空間がタブレットひとつに収納できる手軽さ、便利さを考えたとき、変節した。私の覚悟をデジタル時代があっさりと蹴り飛ばしたというわけだ。》と今回の決断に至った経緯と心情をコメントしている。

1位『幼なじみ 新・居眠り磐音』佐伯泰英[著](文藝春秋)

江戸・深川。ある幼馴染の恋と成長の物語――。 深川の唐傘長屋で身内同然に育った幸吉とおそめ。磐音の長屋暮らしの師匠・幸吉はやがて鰻処宮戸川に奉公し、また、おそめも縫箔師を目指し当代一の江三郎親方に弟子入りする。 磐音夫婦が田沼意次に江戸を追われ流浪する中、ふたりは一人前の職人へと着実に歩み出す……。 シリーズ中でも人気の高いふたりの成長を描く、書き下ろし新作第五弾。(文藝春秋ウェブサイトより)

2位『空蝉ノ念 居眠り磐音(45)決定版』佐伯泰英[著](文藝春秋)

小梅村の尚武館坂崎道場に現れたひとりの老武芸者。直心影流長沼道場の弟子で、二十有余年の武者修行から戻ったばかりだという男は、坂崎磐音との真剣勝負を願うが、磐音は松平辰平との対戦を提案する。その辰平は、待ちわびていた博多からの一行が江戸に到着したことを知る。田沼一派との戦いに殉じることを決意する辰平は、
ある思いを磐音に明かすのだが……。(文藝春秋ウェブサイトより)

3位『弓張ノ月 居眠り磐音(46)決定版』佐伯泰英[著](文藝春秋)

佐野、遂に動く。復讐の刃が向けられたのは…… 天明四年弥生二十四日。朝、粛然と稽古に打ち込んでいた磐音のもとに、霧子から急報がもたらされる。田沼意次父子への恨みを抱く新番士・佐野政言が、何事かを決した様子で、松平定信から借り受けた一振りの刀を帯びて登城した、と。ただごとではない事態に、磐音は奏者番・速水左近と連絡をとる。 ――江戸を揺るがす、運命の日が始まった!(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『JR上野駅公園口』柳美里[著](河出書房新社)

5位『警視庁公安部・片野坂彰 紅旗の陰謀』濱嘉之[著](文藝春秋)

6位『新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち』佐島勤[著]石田可奈[イラスト][著](KADOKAWA)

7位『神様の御用人(9)』浅葉なつ[著](KADOKAWA)

8位『乱れ雲 風の市兵衛(2)』辻堂魁[著](祥伝社)

9位『俺はエージェント』大沢在昌[著](小学館)

10位『おもかげ』浅田次郎[著](講談社)

〈文庫ランキング 1月13日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年1月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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