大河ドラマ「青天を衝け」で注目 渋沢栄一の名著を多くの著名人が絶賛するワケ

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 1月13日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『自分の頭で考える日本の論点』が獲得した。
 第2位は『スマホ脳』。第3位は『百田尚樹の日本国憲法』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした『現代語訳 論語と算盤』。2021年2月から始まる大河ドラマ「青天を衝け」で主人公となる渋沢栄一の名著の現代語訳。渋沢は新一万円の肖像としても採用されることが決まっている。同書は「論語とそろばんは甚だ遠くして甚だ近いもの」と説き、正しい道理のもとに富を得なければならないと訴えている。この教えは近年注目を集めるSDGsやESG投資など、企業が社会的意義を重んじる流れと重なり、多くのビジネスマンから必読書として関心が集まっている。

 また著名人にもファンは多く、プロ野球の日本ハム・栗山英樹監督が渋沢を「師匠」と尊敬していることでも知られ、人格育成のために新人選手に「論語と算盤」を配り読ませていることで話題となった。2019年にはお笑い芸人でYoutuberとしても活躍する中田敦彦さんが《僕にとっておそらくこれからの10年のバイブルになる》と紹介し大きな注目を集めた。

1位『自分の頭で考える日本の論点』出口治明[著](幻冬舎)

「経済成長は必要か」「民主主義は優れた制度か」「安楽死を認めるべきか」等々。 ベンチャー企業の創業者であり大学学長、そして無類の読書家である著者が、私たちが直面する重要な論点を紹介しながら、自分はどう判断するかの思考プロセスを解説。 先の見えない時代を生きるのに役立つ知識が身につき、本物の思考力も鍛えられる、一石二鳥の書。(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳][著](新潮社)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。(新潮社ウェブサイトより)

3位『百田尚樹の日本国憲法』百田尚樹[著](祥伝社)

楽しみながら、憲法も安全保障も天皇制も学べる あなたは日本国憲法についてどれくらい知っていますか。 著者は、この憲法は“突っ込みどころ”満載でおかしな点が一杯あると言う。 その説明に目から鱗が落ちるのはもちろん、思わず笑ってしまうことも。 しかし笑ってばかりもいられない。今や尖閣諸島沖には中国船が遊弋し、 ロシア・北朝鮮・韓国など周囲は敵対国ばかり。この状況を作り出したのもまた日本国憲法である。 はたして、この国はどのように守られてきたのか。安全保障について、日本史から読み解いていく。 まさに「わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えがくるほど怖い(百田尚樹・談)」憲法本! 一家に一冊の必需品です。(祥伝社ウェブサイトより)

4位『世界のニュースを日本人は何も知らない(2) 未曽有の危機の大狂乱』谷本真由美[著](ワニブックス)

5位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

6位『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一[著]守屋淳[翻訳](筑摩書房)

7位『ペルソナ 脳に潜む闇』中野信子[著](講談社)

8位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

9位『絶対に挫折しない日本史』古市憲寿[著](新潮社)

10位『社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか?』池上彰[著](講談社)

〈新書ランキング 1月13日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年1月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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