「紀伊國屋じんぶん大賞2020 読者と選ぶ人文書ベスト30」が発表 第1位は『居るのはつらいよ――ケアとセラピーについての覚書』

文学賞・賞

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 株式会社紀伊國屋書店が発表する「紀伊國屋じんぶん大賞2020 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表された。

 第10回目を迎えた「じんぶん大賞2020」は、「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」との思いによって立ち上げられた人文書の賞。

 一般読者の方々からいただいたアンケートを元に、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して事務局にて集計し、ベスト30を選定している。その中で今年の第1位に選ばれたのは、東畑開人さんの『居るのはつらいよ――ケアとセラピーについての覚書』(医学書院)となった。

『居るのはつらいよ』は、沖縄の精神科デイケア施設に職を得た京大出の東畑さんが、ケアとセラピーの価値について考え抜いた思想書。

 そのほか、第2位は綿野恵太さんの『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社)、3位は荒木優太さんの『在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』(明石書店)となった。ベスト30は以下の通りとなり、選考委員および読者からの推薦コメントは紀伊國屋書店全店に配布される小冊子、または紀伊國屋書店公式サイトで公開される予定だ。

1位『居るのはつらいよ――ケアとセラピーについての覚書』東畑開人(医学書院)
2位『「差別はいけない」とみんないうけれど。』綿野恵太(平凡社)
3位『在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活』荒木優太(明石書店)
4位『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』北村紗衣(書肆侃侃房)
5位『チョンキンマンションのボスは知っている――アングラ経済の人類学』小川さやか(春秋社)
6位『新記号論 脳とメディアが出会うとき』石田英敬/東浩紀(ゲンロン)
7位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ(新潮社)
8位『記憶する体』伊藤亜紗(春秋社)
9位『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』山下泰平(柏書房)
10位『急に具合が悪くなる』宮野真生子/磯野真穂(晶文社)
11位『天然知能』郡司ペギオ幸夫(講談社)
12位『数学の贈り物』森田真生(ミシマ社)
13位『レンマ学』中沢新一(講談社)
14位『吉田健一ふたたび』川本直/樫原辰郎(冨山房インターナショナル)
15位『文化人類学の思考法』松村圭一郎/中川理/石井美保(世界思想社)
16位『分解の哲学 腐敗と発酵をめぐる思考』藤原辰史(青土社)
17位『かたちは思考する 芸術制作の分析』平倉圭(東京大学出版会)
18位『ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代』伊藤昌亮(青弓社)
19位『アリストテレス 生物学の創造』アルマン・マリー・ルロワ(みすず書房)
20位『時間は存在しない』カルロ・ロヴェッリ(NHK出版)
21位『西周と「哲学」の誕生』石井雅巳(堀之内出版)
22位『テーマパーク化する地球』東浩紀(ゲンロン)
23位『ニック・ランドと新反動主義ー現代世界を覆う〈ダーク〉な思想』木澤佐登志(星海社)
24位『創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで』松本卓也(講談社)
25位『食べたくなる本』三浦哲哉(みすず書房)
26位『日本社会のしくみ』小熊英二(講談社)
27位『海を撃つ 福島・広島・ベラルーシにて』安東量子(みすず書房)
28位『精神病理学私記』ハリー・スタック・サリヴァン(日本評論社)
29位『働く人のための感情資本論 パワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの社会学』山田陽子(青土社)
30位『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』大木毅(岩波書店)

Book Bang編集部
2019年12月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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