「えんとつ町のプペル」を冷めた目で見ていた弁護士「まさか1プペ目で涙がこぼれるとは」

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 2月21日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『星ひとみの天星術』が獲得した。
 第2位は『ねことじいちゃん(7)』。第3位は『えんとつ町のプペル』となった。

 3位の『えんとつ町のプペル』は昨年12月25日からアニメ映画版が公開され大きな話題となっている。2度以上劇場に足を運ぶリピーターが多数いると分析され、2月15日時点で興行収入20億円を突破し現在も大ヒット上映中だ(興行通信社調べ)。

 作者の西野亮廣さんが同作の裏側に秘められた想いを明かした『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』(KADOKAWA)も人気だ。弁護士の角田龍平さんは『ゴミ人間~』の書評で、西野さんの主催するサロンメンバーが「プペル」を見るために何度も劇場に通う様子を冷めた目で見ていたが、《まさか、1プペ後に同じ目から涙が零れるとは思いもしなかった》と映画を1度見ただけで評価ががらりと変わったことを明かしている。角田さんは西野さんが「プペル」のなかで描いたものは《「個人の尊厳を確保するという憲法の至上の価値を実現するためには、司法が多数者の専横から少数者の人権を守らなければならない」》という「近代立憲主義の原則」と同じであると解説し、西野さんの到達した境地に賛辞を送っている。
■【角田龍平さんによる書評全文】西野亮廣『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』
https://www.bookbang.jp/review/article/666702

1位『星ひとみの天星術』星ひとみ[著](幻冬舎)

『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)など、各種メディアで話題騒然! 驚異の的中率で人気急上昇のオリジナル運勢鑑定法「天星術」のすべて(幻冬舎ウェブサイトより)

2位『ねことじいちゃん(7)』ねこまき[著](KADOKAWA)

妻に先立たれ、ねこのタマとふたり暮らしの大吉じいちゃん。  ある日、御年90歳の百合子姉ちゃんに言われ、しまいっぱなしだった古いアルバムを探す。 押し入れの奥にしまい込んでいたアルバムを開くとそこには、自慢だった愛車のスバル360(通称「デメキン」)や、中学校の恩師“たかやん”、幼かった息子の剛の写真など懐かしい思い出がたくさん詰まっていた。 そして、妻・佳枝が亡くなる直前にタマと3人で撮った写真が出てきてー。  写真を通して蘇る、愛しい人の記憶、まばゆいばかりの思い出。 優しい水彩画タッチのイラストと、毎日がいとおしくなる四季折々の彩りにのせてお届けします。(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『えんとつ町のプペル』にしのあきひろ[著](幻冬舎)

ペン一本で描いたモノクロ絵本で世界を圧倒したキンコン西野が、業界の常識を覆す完全分業制によるオールカラー絵本!(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『「育ちがいい人」だけが知っていること』諏内えみ[著](ダイヤモンド社)

5位『中国の電撃侵略 2021-2024』門田隆将、石平[著](産経新聞出版)

6位『私は私のままで生きることにした』キム・スヒョン[著]吉川南[訳](ワニブックス)

7位『妻が口をきいてくれません』野原広子[著](集英社)

8位『スナック キズツキ』益田ミリ[著](マガジンハウス)

9位『マンガ 三国志I 劉備と諸葛孔明』吉川栄治[原作]石森プロ[画]竹川弘太郎[シナリオ](飛鳥新社)

10位『ロッキード』真山仁[著](文藝春秋)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 2月16日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年2月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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