「天才医師も先端医療も出てこない」“日常の謎”系医療ミステリ 知念実希人『祈りのカルテ』が話題

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 3月2日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編(4)』が獲得した。
 第2位は『あきない世傳 金と銀(10) 合流篇』。第3位は『任侠浴場』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『祈りのカルテ』。現役医師でもある知念実希人さんによる医療ミステリ。研修医が医療現場で遭遇した謎に挑む連作ミステリとなっている。入退院を繰り返す女性、手術を拒否する老人、難病を患った女優、薬を飲まない少女、なぜか火傷が広がる女性、5人の患者が心のうちに抱いた謎を新米医師はどう解きほぐすのか。2018年に刊行された単行本の文庫版。

 知念さんは刊行記念のインタビューで「日常の謎」と医療ミステリをかけ合わせた作品と解説し、《天才医師も先端医療も出てこない、ありきたりの医療現場を描いていますが、そこにもわたしたちの心を揺さぶる人間ドラマがあふれている。》と語っている。

■【知念実希人さん インタビュー全文】
https://www.bookbang.jp/review/article/551106

1位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編(4)』衣笠彰梧[著]トモセシュンサク[イラスト](KADOKAWA)

2週間のサバイバル試験も後半戦。1年生、2年生、3年生、月城理事長代理、様々な人の意志が常夏の無人島で交錯する。 「私は退学を恐れません。綾小路先輩を守るためであれば、何でもするつもりです」 「だから、あたしの許可なく勝手に潰されてないで下さいね」 「もしもの時はそうだな……力づくで乗り切ることにしよう」 「高円寺を封じ込める指揮は俺が取る」 「やれやれ、騒がしいねぇ。それじゃあ、少しだけペースを上げさせてもらおうかな」 「わ、私、どうしても綾小路くんに伝えなきゃいけないことがあって!」 全学年、全生徒、総力戦の無人島サバイバル試験、ついに決着!(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『あきない世傳 金と銀(10) 合流篇』高田郁[著](角川春樹事務所)

呉服太物商でありながら、呉服仲間を追われ、呉服商いを断念することになった五鈴屋江戸本店。だが、主人公幸や奉公人たちは、新たな盛運の芽生えを信じ、職人たちと知恵を寄せ合って、これまでにない浴衣地の開発に挑む。男女の違いを越え、身分を越えて、江戸の街に木綿の橋を架けたい──そんな切なる願いを胸に、試行錯誤を続け、懸命に精進を重ねていく。両国の川開きの日に狙いを定め、勝負に打って出るのだが……。果たして最大の危機は最高の好機になり得るのか。五鈴屋の快進撃に胸躍る、シリーズ第十弾!!(角川春樹事務所ウェブサイトより)

3位『任侠浴場』今野敏[著](中央公論新社)

「おう、アニキいるかい」ある日、事務所の外から前触れなく聞こえた不穏な声。日村が扉を開けると、案の定、そこには組長の阿岐本と兄弟分の盃を交わした永神の姿が。永神は阿岐本に潰れかけた銭湯の再建話を持ち込むが……。(中央公論新社ウェブサイトより)

4位『ファーストラヴ』島本理生[著](文藝春秋)

5位『三つ巴 新・酔いどれ小籐次(20)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

6位『JR上野駅公園口』柳美里[著](河出書房新社)

7位『幼なじみが絶対に負けないラブコメ(6)』二丸修一[著]しぐれうい[イラスト](KADOKAWA)

8位『祈りのカルテ』知念実希人[著](KADOKAWA)

9位『最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き』椹野道流[著](KADOKAWA)

10位『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(10)』山口悟[著]ひだかなみ[装画](一迅社)

〈文庫ランキング 3月2日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年3月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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