80万部突破 重松清の代表作『ビタミンF』が再ブレイク

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 2001年に直木賞を受賞した重松清による小説『ビタミンF』の文庫版が再ブレイクしている。

 発行元の新潮社によると、店舗での週間売上ランキングで1位になるなど、書店から火がつき8万5000部が増刷。単行本と文庫本の累計発行部数が80万部を突破した。

 ブレイクのきっかけは営業部の男性社員Aさんによる書店への熱心な働きかけだった。「仕事も家庭もピリッとせず、何とも中途半端な年代。コロナによる閉塞感も重なったのかもしれません」と語るAさんは、40歳を迎え、改めて読み返した本作に涙が止まらなくなったという。「この気持ちを誰かと共有したい!」と昨年末に販促用パネルの制作を提案。5,000部の重版とともに作成したパネルが書店で展開されると、17年前に刊行された作品が重版に繋がるという異例の反響となった。

『ビタミンF』は、「家族小説」の最高峰と呼ばれ、Family、Father、Friend、Fightなど「F」で始まる言葉をキーワードにした7つの物語が収録された作品。第124回直木賞を受賞するほか、2002年には役所広司や温水洋一、大杉漣、光石研などが出演するドラマが制作され、NHKBS-2で放送された。


書店で展開されたパネル

2021年3月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです
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