『名前のないことば辞典』出口かずみ著

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『名前のないことば辞典』出口かずみ著

[レビュアー] 産経新聞社

 書名の「名前のないことば」とは、物事を表現するときに使うオノマトペ(擬音語、擬態語)や感嘆詞で、同じ語が2つつながったことばのこと。本書では「ふたごことば」とも呼んでいる。

 たとえば、「あおあお」「たじたじ」「わくわく」「ほいほい」「はきはき」「ぐちゃぐちゃ」「やれやれ」「らんらん」、著者が好きだという「ごろごろ」…。

 本書には約300のことばを収録。その意味やユニークな例文などを「恋するいぬの章」「悩みがちなくまの章」など、動物たちの物語とともに紹介する。イラストもポップでかわいく、楽しみながら学べる。(遊泳舎・1980円)

産経新聞
2021年4月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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