【気になる!】新書『氏名の誕生 江戸時代の名前はなぜ消えたのか』 レビュー 産経新聞 [レビュー] (日本史/文化人類学・民俗学) 『氏名の誕生』 著者 尾脇 秀和 [著] 出版社 筑摩書房 ジャンル 歴史・地理/日本歴史 ISBN 9784480073761 発売日 2021/04/08 価格 1,034円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 【気になる!】新書『氏名の誕生 江戸時代の名前はなぜ消えたのか』 [レビュアー] 産経新聞社 人の名は生まれた時に与えられ、生涯を通じ変わらない。現代のわれわれのその常識はごく最近、明治初期に生まれたものだった。 その直前の江戸時代の一般人の名前は何度も改めるのが当たり前で、上下の序を重視する社会に見合った身分標識の役割も果たしていた。武士の名前の多くは形骸化した古代の官職名に由来していたが、王政復古に際し名実を一致させようとして大混乱。場当たり的改革の末に、国民管理の観点から現在の「氏名」に落ち着いていく。日本史理解の盲点を突く、ありそうでなかった一冊。(尾脇秀和著、ちくま新書・1034円) 2021年4月18日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 筑摩書房 産経新聞社 氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのか 尾脇秀和