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- いのちの停車場
- 価格:781円(税込)
5月25日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『昨日がなければ明日もない』が獲得した。
第2位は『日雇い浪人生活録(11) 金の徒労』。第3位は『いのちの停車場』となった。
第3位に初登場の『いのちの停車場』は終末期医療専門病院に勤務する現役医師の南杏子さんが「命を送る」現場を描いた一冊。東京の救命救急センターで働いていた主人公は、故郷の金沢で訪問診療の医師となる。そこで終末期を迎え人生の最後の日々を過ごす患者たちと向き合い、老老介護や尊厳死・安楽死など日本の医療制度のひずみと現実に直面する。
5月21日、俳優の吉永小百合さんが主人公を演じた映画版の公開がはじまった。主人公と一緒に働く訪問看護師を広瀬すずさん、医大出身の運転手を松坂桃李さん、院長を西田敏行さんが演じる。コロナ禍での難しい撮影を乗り越え、公開初週の土日で動員13万5000人、興行収入1億4800万円をあげ、国内映画ランキングで初登場1位となった(興行通信社調べ)。
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- 昨日がなければ明日もない
- 価格:902円(税込)
1位『昨日がなければ明日もない』宮部みゆき[著](文藝春秋)
「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。 中篇3本からなる本書のテーマは、「杉村vs.“ちょっと困った”女たち」。 自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。(文藝春秋ウェブサイトより)
2位『日雇い浪人生活録(11) 金の徒労』上田秀人[著](角川春樹事務所)
橋芸者の姿をした女お庭番・村垣伊勢は、新たな普請奉行・佐久間久太夫を材木商因幡屋が接待する座敷にいた。因幡屋の田沼意次への根回しで、佐久間は役を得たという。動いたのは金。材木商の思惑は、大がかりな普請への采配にあった。一方、両替商分銅屋仁左衛門とその用心棒・諫山左馬介は、田沼の屋敷を訪ねていた。話題は、水戸徳川家と会津松平家が金に窮する近況についてである。十万両といわれる分銅屋の財を利用しようと躍起の両家。家と禄を守りたい旗本、利のために目ざとく立ち回る者、ひたすら富を狙う者……それぞれどう動く!? 続々重版大人気シリーズ、第十一作。(角川春樹事務所ウェブサイトより)
3位『いのちの停車場』南杏子[著](幻冬舎)
東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女……様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、脳卒中後疼痛に苦しむ父親から積極的安楽死を強く望まれ……。(幻冬舎ウェブサイトより)
4位『己丑の大火 照降町四季(2)』佐伯泰英[著](文藝春秋)
5位『はぐれ又兵衛例繰控(3) 目白鮫』坂岡真[著](双葉社)
6位『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する(8) レベルアップは人生を変えた』美紅[著]桑島黎音[イラスト](KADOKAWA)
7位『魔力の胎動』東野圭吾[著](KADOKAWA)
8位『天子蒙塵(1)』浅田次郎[著](講談社)
9位『スパイ教室05 《愚人》のエルナ』竹町[著]トマリ[イラスト](KADOKAWA)
10位『ひとつむぎの手』知念実希人[著](新潮社)
〈文庫ランキング 5月25日トーハン調べ〉
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