『名馬を読む３』江面弘也著

　きょう５月３０日は競馬の祭典・日本ダービー。その歴史を振り返れば数々の伝説、名場面がよみがえる。競馬を活字で楽しむシリーズ第３弾の本書でも－。

　他馬を怖がるという弱点から、「暴走」といわれるペースで逃げ切ったカブラヤオー（昭和５０年）。ベテラン騎手を悲願のダービー制覇に導いたウイニングチケット（平成５年）、ＧＩレース独走から３週間後のダービーで再び圧勝のキングカメハメハ（１６年）。

　そんなダービー馬をはじめ歴代の名牝、個性派など全２２頭と、かかわった人々のドラマに迫るノンフィクション。読み応え十分だ。（三賢社・１８７０円）

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