『生物はなぜ死ぬのか』根源的な問いに生物学者が明確に答えた一冊が話題[新書ベストセラー]

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 6月29日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『老いる意味 うつ、勇気、夢』が獲得した。
 第2位は『スマホ脳』。第3位は『どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち(2)』となった。

 4位以下で注目は8位にランクインした『生物はなぜ死ぬのか』。東京大学定量生命科学研究所教授で、遺伝研究の専門家・小林武彦さんが書いた死生観にまで影響を与える生物学入門書。なぜ私たちは死ななければならないのか? 哲学や宗教の立場からも問われ続けてきた根源的な問いに、生物学者が明確に答えている。小林教授はまえがきで、人間が「死ぬ」ことの意味を知ることで、《恐怖の対象でしかなかった「死」というものが、また違った意味を持ってくるかもしれませんね》と述べている。

 サイエンスライターの佐藤健太郎さんは同書について《深遠なテーマだが平易に書かれており、高校程度の知識があれば十分読める。生命を、今後の社会を考える上で、重要な基礎を提供してくれる一冊だ。》と評している。
■【佐藤健太郎さんによる書評全文】小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』
https://www.bookbang.jp/review/article/685704

1位『老いる意味 うつ、勇気、夢』森村誠一[著](中央公論新社)

老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かう。老後は良いことばかりではない、思わぬ病気もする。老人性鬱病を告白し克服した作家の壮絶な闘い。老後の生き方の意味を提言する森村誠一渾身の話題作。(中央公論新社ウェブサイトより)

2位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。(新潮社ウェブサイトより)

3位『どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち(2)』宮口幸治[著](新潮社)

「頑張る人を応援します」。世間ではそんなメッセージがよく流されるが、実は「どうしても頑張れない人たち」が一定数存在していることは、あまり知られていない。彼らはサボっているわけではない。頑張り方がわからず、苦しんでいるのだ。大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』に続き、困っている人たちを適切な支援につなげるための知識とメソッドを、児童精神科医が説く。(新潮社ウェブサイトより)

4位『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子[著](文藝春秋)

5位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

6位『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一[著]守屋淳[翻訳](筑摩書房)

7位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

8位『生物はなぜ死ぬのか』小林武彦[著](講談社)

9位『京大 おどろきのウイルス学講義』宮沢孝幸[著](PHP研究所)

10位『真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960』池上彰、佐藤優[著](講談社)

〈新書ランキング 6月29日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年7月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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