『生老病死』山折哲雄著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

生老病死 = Living Aging Suffering Dying

『生老病死 = Living Aging Suffering Dying』

著者
山折, 哲雄, 1931-
出版社
KADOKAWA
ISBN
9784044006549
価格
1,540円(税込)

書籍情報:openBD

『生老病死』山折哲雄著

[レビュアー] 産経新聞社

今年、90歳の卒寿を迎えた宗教学者が、自らの心身に向き合いながら生老病死を見つめたエッセー集。著者は学生時代に十二指腸潰瘍を病み、患部と胃の3分の1を切除。30代後半で再発し、突然、吐血するなど病の多い人生を送ってきたという。昨年は新型コロナウイルス感染症ではなかったものの、肺炎が重症化して入院。治療のかいあって回復したが、自身に「残された時間は少ないであろう」と記す。

死は、どんな人間にも等しく訪れ、決して逃れることができない。限りある命をどう生きるのか、深く考えさせられる。(KADOKAWA・1540円)

産経新聞
2021年7月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク