『世界自然遺産やんばる 希少生物の宝庫・沖縄島北部』
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『世界自然遺産やんばる 希少生物の宝庫・沖縄島北部』湊和雄、宮竹貴久著
[レビュアー] 産経新聞社
やんばるを一躍有名にしたのは昭和56年のヤンバルクイナ発見だった。当時、日本にはもう新種の鳥はいないと思われていただけに、大きなニュースとなった。本書によると、やんばるは沖縄島北部、特に国頭(くにがみ)・大宜味(おおぎみ)・東(ひがし)3村の林野の通称。ここでしか見られない固有種がたくさんいるという。
やんばるを含む「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」は、開催中のユネスコ世界遺産委員会で世界自然遺産への登録が正式に決まる見通しだ。図鑑形式の本書は、生き物の交尾や捕食などの場面を捉えた貴重な写真が満載。やんばるの魅力を知る手掛かりに。(朝日新書・1100円)