【気になる!】コミック『こち亀 日暮祭』
[レビュアー] 産経新聞社
平成28年に週刊連載を終了した漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の名物キャラクター、日暮熟睡男(ねるお)の登場回に特化したリミックス(再編集)。日暮は夏季五輪開催年に目覚める警察官という設定。こち亀ファンの間では五輪の風物詩となっている。
1980年モスクワ五輪から2008年北京五輪まで、過去に掲載された8編と特別編を収録。ロッキード事件、昭和から平成への改元、ソ連崩壊、携帯電話の普及…。日暮の登場シーンを読み返すと、キレキレのギャグに加え、約30年の時代の変化も楽しめる。コンビニエンスストアなどで購入できる。(秋本治著、集英社・366円)