直木賞受賞作『星落ちて、なお』は鬼才画家の娘を描いた一代記[文芸書ベストセラー]

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 7月27日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『もういちど』が獲得した。
 第2位は『52ヘルツのクジラたち』。第3位は『星落ちて、なお』となった。

 3位の『星落ちて、なお』は7月14日に発表された第165回直木賞の受賞作。「画鬼」と呼ばれる不世出の絵師・河鍋暁斎の娘を描いた物語。

 同作について読売新聞のレビューでは作品の時代背景が明治から大正に移り変わるなかで《狩野派の流れをくむ暁斎直系の絵も、西洋技法を取り入れ日本画が変わってゆく中で旧弊だとそしられる。その衰亡に耐える、とよの姿が凛(りん)として美しく、また悲しい。》と評している。
https://www.bookbang.jp/review/article/687453

 なお、第165回直木賞は佐藤究さんの『テスカトリポカ』(KADOKAWA)も受賞している。8位にランクインした『彼岸花が咲く島』は同日発表された第165回芥川賞の受賞作。同時受賞は石沢麻依さんの『貝に続く場所にて』(講談社)。

1位『もういちど』畠中恵[著](新潮社)

酔っ払った龍神たちが、隅田川の水をかき回して、長崎屋の舟をひっくり返したってぇ! 水に落ちた若だんなは200年ぶりの天の星の代替わりに巻き込まれて……。「しゃばけ」シリーズ第20弾!!(新潮社)

2位『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ[著](中央公論新社)

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『星落ちて、なお』澤田瞳子[著](文藝春秋)

鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とは――。 父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『invert 城塚翡翠倒叙集』相沢沙呼[著](講談社)

5位『推し、燃ゆ』宇佐見りん[著](河出書房新社)

6位『転生王子はダラけたい 12』朝比奈和[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

7位『疼くひと』松井久子[著](中央公論新社)

8位『彼岸花が咲く島』李琴峰[著](文藝春秋)

9位『チンギス紀 十一 黙示』北方謙三[著](集英社)

10位『追い出された万能職に新しい人生が始まりましたvol.5』東堂大稀[著](アルファポリス発行/星雲社発売)

〈文芸書ランキング 7月27日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年7月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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