言ってはいけない真実 この世界は「無理ゲー」だった 橘玲の新刊がベストセラーランキングに登場

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 8月3日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、新書第1位は『スマホ脳』が獲得した。
 第2位は『老いる意味 うつ、勇気、夢』。第3位は『どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―』となった。

 4位以下で注目は4位に初登場の『無理ゲー社会』。ベストセラー『言ってはいけない―残酷すぎる真実―』(新潮社)で知られる橘玲さんの最新作。これまでも現代社会に潜む残酷な真実を繰り返し説いてきた橘さん。今作でも我々が現代社会で強いられている「社会的・経済的に成功し、評判と性愛を獲得する」という課題を、攻略ができないほど難易度の高いゲームの通称「無理ゲー」という言葉で表し、その「残酷な世界」の仕組みと成り立ちを解説している。人類が追い求めてきたリベラルな社会の限界を示しながら、今後到来するかもしれない未来の社会システムを考察している。ただしそこで描かれる未来像は現代の感覚からすると恐ろしいもの。橘さんのこれまでの著書と同様に、読むことに勇気が必要な一冊と言える。

1位『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン[著]久山葉子[訳](新潮社)

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか? 睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存――最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。(新潮社ウェブサイトより)

2位『老いる意味 うつ、勇気、夢』森村誠一[著](中央公論新社)

老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かう。老後は良いことばかりではない、思わぬ病気もする。老人性鬱病を告白し克服した作家の壮絶な闘い。老後の生き方の意味を提言する森村誠一渾身の話題作。(中央公論新社ウェブサイトより)

3位『どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―』宮口幸治[著](新潮社)

「頑張る人を応援します」。世間ではそんなメッセージがよく流されるが、実は「どうしても頑張れない人たち」が一定数存在していることは、あまり知られていない。彼らはサボっているわけではない。頑張り方がわからず、苦しんでいるのだ。大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』に続き、困っている人たちを適切な支援につなげるための知識とメソッドを、児童精神科医が説く。(新潮社ウェブサイトより)

4位『無理ゲー社会』橘玲[著](小学館)

5位『知らないと恥をかく世界の大問題12 世界のリーダー、決断の行方』池上彰[著](KADOKAWA)

6位『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治[著](新潮社)

7位『決断力 誰もが納得する結論の導き方』橋下徹[著](PHP研究所)

8位『在宅ひとり死のススメ』上野千鶴子[著](文藝春秋)

9位『太平洋戦争への道 1931-1941』保阪正康[編著]半藤一利 加藤陽子[著](NHK出版)

10位『人新世の「資本論」』斎藤幸平[著](集英社)

〈新書ランキング 8月3日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年8月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク