「テーマは『勇気』です」百田尚樹の名作青春小説『夏の騎士』 文庫化でベストセラーランキングに登場

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 8月3日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が獲得した。
 第2位は『護(まも)られなかった者たちへ』。第3位は『わたしの幸せな結婚 五』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『夏の騎士』。百田尚樹さんが2019年に発表した長編青春小説の文庫版。昭和最後の夏を舞台に少年3人のひと夏の冒険を描く。友情と淡い恋愛に、成長とミステリ要素が絡み、爽やかな郷愁を誘う一作となっている。

 百田さんは刊行時のコメントで同作について自身の少年時代を念頭に置き、《五十年前の自分ならどうしただろう、と過去の自分に問いかけるような楽しみもありました》と述べている。また《この小説のテーマは「勇気」です。生きていくのに大事なものはたくさんありますが、厳しい人生を戦っていくには、勇気が必要です。大人になるとどうしても、勇気を発揮する場面より、闘いを避ける場面が多くなるでしょう。しかし誰もが、人生という戦いから逃げるわけにはいかないのです。》《読者の方々も、この本を通して勇気の種を手に入れてくださったなら、それほど嬉しいことはありません。》と今作煮込めた思いを語っている。
https://www.bookbang.jp/review/article/578338

1位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ[著](新潮社)

人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。ぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。(新潮社ウェブサイトより)

2位『護(まも)られなかった者たちへ』中山七里[著](宝島社)

誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。怨恨が理由とは考えにくく、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。しかし事件の数日前に、一人の模範囚が出所しており、男は過去に起きたある出来事の関係者を追っているらしい。そして第二の被害者が発見され――。社会福祉と人々の正義が交差したときに、あなたの脳裏に浮かぶ人物は誰か。(宝島社ウェブサイトより)

3位『わたしの幸せな結婚 五』顎木あくみ[著](KADOKAWA)

清霞への想いに気がついた美世。帝都では異能心教の侵出が進み、美世たちは皇太子、堯人の提案で宮城に身を寄せる。過去の記憶から変化を怖れ、想いが告げられない美世は、ある夜、清霞から思わぬ本心を告げられる。(KADOKAWAウェブサイトより)

4位『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2』燦々SUN[著](KADOKAWA)

5位『竜とそばかすの姫』細田守[著](KADOKAWA)

6位『青空と逃げる』辻村深月[著](中央公論新社)

7位『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ[著](文藝春秋)

8位『夏の騎士』百田尚樹[著](新潮社)

9位『術策 惣目付臨検仕る(二)』上田秀人[著](光文社)

10位『神のダイスを見上げて』知念実希人[著](光文社)

〈文庫ランキング 8月3日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2021年8月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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